気が利く部下と気が利かない部下

前回のブログで
報連相について簡単じゃない
と書きました。

それは上司がして欲しいことを
部下が分からないからだと
書きました。

ただ、たまに、
上司がして欲しいことが分かる
気が利いた部下がいたりします。

気が利いた部下と
気が利かない部下と
何が違うのでしょうか?

それは、思考の違いです。

このブログで
何度かお話をしている
シングル・ダブル・トリプルループ
の3つの思考です。

①シングル・ループ
物事に適切に取り組んでいるか?

②ダブル・ループ
適切な物事に取り組んでいるか?

③トリプル・ループ
何が適切で、何が適切でないか?
についてどのように判断しているのか?

これだけ説明しても
よくわからないと思うので、
事例でお話したいと思います。

例えば、
社員にお弁当の準備を
依頼したとします。

予算を聞いて、
人数を聞いて、
何時に届けばよいのか?
を考えるのが
シングルループです。

指示された内容を
忠実に実行しようとしています。

これに対して、
お弁当を食べるお客様は
どんなお客様で、
何の目的で来社するのか?
を聞いて
目的にふさわしい弁当を
考えるのが
ダブルループです。

指示された内容が
より良いものになるように
考えています。

それにとどまらずに、
そもそも、お弁当でよいのか?
を考えるのが、
トリプルループです。

お弁当を食べる背景を考えて
大事な話があるなら、
会社でお弁当ではなく、
どこかに食べに行った方が
よいのではないか?
と考えて、提案したりします。

指示された内容そのものを
疑うところから考えています。

気が利くというのは、
ダブルループ、トリプルループで
考えるということです。

多くの経営者の皆さんが
求めている報連相は、
ダブルループ、トリプルループだ
と思うのです。

しかし、ほとんどの社員は、
シングルループで仕事をしているので、
報連相だけ、
ダブルループ、トリプルループを
求めるのは無理があります。

ダブルループ、トリプルループの報連相を
求めるのであれば、
仕事もダブルループ、トリプルループで
できるようになる必要があります。

ただ、残念なことに
全員がダブルループ、トリプルループで
考えることができるわけではありません。

そう考えた時に、
ダブルループ、トリプルループで
考えられる社員は
登用されて上司になるので、
部下はシングルループ社員となります。

シングルループ社員には、
ダブルループ、トリプルループの報連相を
求めるのは無理があります。

何がいいたいか?というと、
シングルループ社員には、
シングルループの報連相を求める
ということです。

報連相が上手くいっていない
という時に
報連相の内容を社員に
任せていることが多いです。

そうなると、
シングル、ダブル、トリプルの
社員がいるので、
それぞれのループで報連相します。

いつもブログに書いていますが、
人はできることしかできません。

 社員によって、
報連相の内容を区別しないと
全員に同じ報連相を求めるは
そもそも無理があります。

もちろん、
シングル、ダブル、トリプルと
考えらられるように育成することは
必要です。

だとしたら、
余計に社員に対して
どのループの報連相を求めているのか?
伝える必要があると思います。

 気が利く、気が利かない
という話になると、
気持ちとか心構えの問題にしがちですが、
思考の問題だと考えると
育成のしようがあるのだと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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