前回に引き続き、
フジテレビの記者会見について
書いてみたいと思います。
記者会の翌日のネットでも
話題になっていましたが、
記者の質が問われていました。
良い記者というのは、
「事実」に基づき記事を書く人
だと思います。
ただ、「事実」というもは、
埋もれていていることが多く
取材によってあぶり出す必要があります。
しかし、取材によって得られるものは、
「事実」ではなく「真実」です。
そもそも、
「真実」と「事実」はどう違うのでしょうか?
「真実」は、
その人が本当だと信じていること
「事実」は、客観的な出来事
取材によって得られることは、
その人が本当だと信じることであって
客観的な出来事ではありません。
だから、記者は、「真実」を取材して、
「事実」をあぶり出すのが仕事なんだと思います。
先日のフジテレビの記者会見の話に戻ります。
本来であれば、
記者は、フジテレビの役員から
たくさんの「真実」を聞き出す必要がありました。
彼らの「真実」の中から、
「事実」が何だったのか?を明らかにするのが
記者の役割だったと思います。
「真実」を聞き出すためには、
相手に質問をして、
相手が考えていることを引き出す
必要があります。
しかし、先日の記者会見は、
記者が思い込んでいる「事実」(真実)の
答え合わせをしていました。
記者の「真実」ありきでは、
本当の「事実」は浮かび上がってきません。
相手が目の前にいるのに、
質問にしないで、
自分の「真実」を
「事実」と認めさせようだなんて
記者としての仕事を放棄している
と思いました。
そもそも、フジテレビの役員は、
「事実」を語れる当事者ではありません。
彼らが語れるのは、
彼らの「真実」でしかありません。
では、どうしたら、
「真実」を引き出せたのでしょうか?
それは、
オープン・クエッションで聞くことです。
質問には、2種類あって、
クローズド・クエッションと
オープン・クエッションがあります。
クローズド・クエッションというのは、
YesかNoで回答できる質問です。
今回、記者が聞いていた
同意があったのか?なかったのか?
という質問はクローズド・クエッションです。
同意があったのか?なかった?
のは答えられますが、
その背景や思っていることは、
伝えられません。
これでは「真実」は分かりません。
これに対して、
オープン・クエッションは、
「今回の件について、どう思いますか?」
「今後、どうしていくんですか?」
「相手に対してどう思っているのですか?」
というような
相手が自由に答えられるような質問です。
オープン・クエッションをしていると
相手の考えていることが分かるので、
相手の「真実」が見えてきます。
記者であるなら、
オープン・クエッションで、
相手の考えていることを引き出て
欲しかったです。
さて、ここで、
職場を振り返ってみたらどうでしょう?
クローズド・クエッションと
オープン・クエッション
部下に対して、
どちらで質問をしていますか?
クローズド・クエッションをしていることが
多いのではないでしょうか?
分かった?分からない?
Aなの?Bなの?
大丈夫?
これで、部下が考えていることが
本当に分かるのでしょうか?
このクローズド・クエッションは、
質問する側が答えをコントロールしよう
とする場合に使います。
たとえば、上司が
分かった?分からない?という場合、
「分からない」という答えを期待しています。
しかし、それでは、
どこまで分かっていて、
どこから分かっていないのか?
分からないままです。
クローズド・クエッションで聞いてくる
上司に対して、
部下は、
自分のことを理解しようとしている
と思うでしょうか?
とはいえ、
上司は、常に時間ないですから、
クローズド・クエッションになりますよね!
だからこそ、意識をして、
オープン・クエッションで聞くことが
大事なんだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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