家族経営の空気感が重い

先日、お客様の会社で退職する社員さんに
面談をしたところ、
家族経営の空気感が重かった
という話があったそうです。

それが直接の退職理由だとは思いませんが、
空気感を気にする人にとっては、
負担になったのだと思います。

これ、分かる気がします。

以前もブログに書きましたが、
私も、以前、28歳の時に
祖父の会社に入社しました。

祖父、父、母、私の4名が
会長、社長、専務、常務と
要職を占める家族経営の会社でした。

会社の経営方針は、すべて、
この4人の中で決められていました。

そのため、社員さんは
疎外感を感じていたと思います。

それが、さらに、家族間で争い始めたのだから、
社員はたまったものではなかったと思います。

私が会長に反旗を翻し、
父と母を巻き込んで会社を辞めてしまいました。

マネジメントできる人材がいなくなった会社は、
他の会社に売却されて、その2年後にはなくなりました。

このときの話はコチラに書きました。

家族経営が悪いわけではありません。

意思決定が早かったり、
一致団結したときの推進力は強力だった
と思います。

私が担当した温泉館を黒字化できたのも、
入社したばかりの私に権限を与えてくれたからでした。

そういう意味で良い面もあったと思います。

しかし、その一方で、
入社して、いきなり権限を振るう私を
面白く思っていない社員さんもいたと思います。

私は、正しいことをしたつもりでしたが、
ずいぶん無茶なことをしたと思います。

早く成果を上げて認めてもらいたかった

私は自分のことしか考えていませんでした。

そして、結局、祖父と喧嘩をして、
会社を潰してしまいました。

今から考えると、私は組織というものを
全く分かっていませんでした。

自分の行動がどのような結果を生むのか
考えずに行動してしまいました。

組織を知らない私のような者が、
組織で影響力を持った結果が
多くの方に迷惑をかけることになりました。

経営者としてもっと学んでいなければ
ならなかったと思います。

20年以上前の話ですが、
それが今の仕事の原点になっています。

そんな私にとって、
家族経営の空気感が重かったという話は
耳の痛い話でした。

すでに書いたように
家族経営には良い面もあります。

だから、家族経営がダメ!
というつもりもありません。

世の中のほとんどの中小企業は
家族経営です。

ただ、家族経営の経営者は
組織に対して強い影響力があるということを
自覚する必要があると思っています。

その自覚の上で、
行動したり、発言しないと、
自分の意図しないような結果が起こります。

トップダウンの時代であれば、
家族経営でも問題ないと思いますが、
ボトムアップの時代になったときに
家族経営は相性が悪いというか、
気を付けないと言行一致しないところが
出てきてしまうと思います。

そういう意味で、
今の時代、家族経営も変わらないと
生き残っていけないのだと思います。

今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。

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