先日、友人の社長さんから
こんな相談を受けました。
人が育たない・・・
人を育てようとするのだけれど
教え方がわからない
ということでした。
組織の専門家なんだから
教えてよ!
と言われました。
う~ん
まず、思うのは、
人の問題を簡単に解決しよう
としすぎている
ということです。
そもそも、
人だけが育つことはありません。
人を育てようと思っても
育ちません。
いつもブログに書いていますが、
人ができるようになるには、
5つのステップがあります。
「知らない」
↓
「知っている」
↓
「やってみる」
↓
「分かる」
↓
「できる」
↓
「している」
教えるというのは、
「知らない」から「知っている」に
ステップアップすることです。
しかし、それだけでは、
「知っている」だけで、
「できる」ようになっていません。
「できる」ようになるためには、
「やってみる」「分かる」「できる」
のステップが必要です。
つまり、実際に、
「やってみる」がない限り、
「できる」ようにはなりません。
当たり前の話です。
しかし、
私の友人の社長さんのように
ほとんどの人は、
教えたら「できる」ようになると
思っています。
「できる」ようになるには
「やってみる」必要があるのです。
「やってみる」というからには、
寄り添う必要があります。
なぜなら、できないからです。
当たり前の話です。
できないので、
「やってみる」時はサポートが
必要になります。
サポートしながら
「やってみる」と
分からないことが出てきます。
そこで、
試行錯誤することで、
はじめて「分かる」ようになります。
「あ~そういうことか!」
ということです。
そうして、はじめて
「できる」ようになります。
冒頭の友人の社長さんからの
「人が育たない」から
やり方を教えて!
という相談も、
このステップを上がってもらう
必要があります。
つまり、
人をどうやって育てるのか?
を教えたところで、
「知らない」から「知っている」に
ステップアップしただけの話に
なります。
「知っている」だけでは、
人を育てられるようにはなりません。
つまり、教えたところで、
「できる」ようにはならないのです。
教えてよ!と言われて、
教えたところで
できるようにならないのが、
分かっているので、
質問を受けた時に
「う~ん」となったわけです。
できるようになるというのは、
簡単な話ではないのです。
結局、やりながらでないと
できるようになりません。
人を育てようとしたら、
やってもらいたい仕事を
少しづつやってもらうしかないのです。
それには時間がかかるから、
これをいかに計画的に
確実に進めていくか?だけなんです。
人を育てるためには
実際の仕事を任せることでしか
できるようにはなりません。
それもいきなり任せるのではなく、
「やってみる」をサポートしながら
「わかる」ような経験をさせていく
ということです。
私が組織のコンサルティングに入って
やっているのは、このやり方で、
できるようになってもらいたいことを
確実にやってもらうことをしています。
やってみる
振り返ってもらう
コツをつかんでもらうために
言語化をしてもらう
言語化したことを
次に活かして、やってみる
これを繰り返すだけです。
当たり前の話なんですけど、
これをやらないから、
人が育たないのです。
正しいやり方で
手間をかけていないからなんです。
ようは、
コストをかけていないのです。
コスト(時間)をかけないと、
よいものはできません。
これまた、
元も子もない話なんですけど・・・
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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