代表監督は森保さんでいいのか?

日本サッカー協会が
日本代表の次期監督として
森保さんに続投のオファーを
出したようです。

 

カタールW杯前は、
私は森保監督には否定的でした。

 

ベスト8は逃したものの
強豪ドイツ、スペインに
歴史的な勝利して、
グループリーグを1位で
突破するという結果を残しました。

 

それも、
勢いで勝ったというより
選手交代やフォーメーションを
変えることで、
日本代表が試合の主導権を握り、
相手を圧倒しました。

 

こんな日本代表を初めて見ました。

 

ここまでのものを見せられると
認めない訳には行きません。

 

W杯後の選手の話を聞いていると
選手からの提案を取り入れながら
試合の戦略を練っていたようで、
森保監督がやっていることは
チービルディングでした。

 

見逃しましたが、
2022年11月18日に
こんな番組が放送されていました。

 

サッカー日本代表
森保一監督が語るチームビルディング
https://www.nhk.or.jp/article-blog/476280.html

 

この中で、
森保監督はこんなことを言っています。

 

今回の大会に向けたアジア最終予選の序盤、
1勝2敗でつまづいていました。

つまづいたけれど、
ころんだとは思っていませんでした。

チームが窮地に立たされて
苦しい局面になった時、
本来であれば、監督である私が
いろんな引き出しを持っていて、
俺について来れば
みんな大丈夫だっていうことを
言えなければいけないと思うんです。

でも、
私が実はやったことは違いました。

コーチの皆さんに、攻撃・守備担当、
セットプレーの攻撃・守備担当、
ゴールキーパー担当など、
それぞれの担当の立場から
チームを勝たせることを提案して下さい
っていうことを言いました。

もちろんいままでやってきたことが
ベースにありますが、
それぞれのコーチに託して、
そこから結果が良くなりました。

できるコーチがいて、
そのコーチが選手に向けて、
それぞれの立場でミーティングをする、
プレゼンテーションをする。

トレーニングでも、
それぞれの立場からトレーニングを構築して
選手に伝える。

各コーチがスペシャリストとして、
選手のなかに同じイメージを
作り上げてくれたことで、
チームが再び同じ方向に向かうことが
できました。

 

まさにチームビルディングです。

 

日ごろから、私は、
今いるメンバーで
3倍の成果を上げるには
チービルディングが必要だと
言っています。

 

だからこそ、
そのチービルディングで
成果を出した森保監督を
高く評価しなければなりません。

 

しかし、
どういうわけだか?
評価したい気持ちになれません。

 

それは、W杯の予選で
あれだけ苦戦した監督が、
W杯の本選で、人が変わったように
あれだけの成果を出せるのか?
ということが
どうも引っかかっているのです。

 

ただ、チームビルディングという
視点で考えると、
わからなくもありません。

 

それは、
チームが機能するためには、
タックマンモデルの「谷」を
くぐる必要があるからです。

 

チームが成果を上げるには、
右肩上がりではなく、
いったん、「谷」に落ちて、
そこからU字に回復する必要が
あります。

 

「谷」に落ちて
U字に回復するためには、
メンバーでミッションとビジョンが
共有されている必要があります。

 

そう考えた時に
代表チームのメンバーが
確定するまでは、
メンバーが入れ替わるので
「谷」をくぐれません。

 

そのため、
メンバーが確定して
メンバー間でコミュニケーションが
取れるようになると、
チームが一気に化けることは
あると考えます。

 

そういえば、
東京五輪の時の日本代表チームも
メダルは逃したものの
ベスト4という結果でした。

 

あの時も、
メンバーが確定してから、
強くなった印象があります。

 

だとしたら、
森保監督は本番でこそ
成果を残せますが、
集まって2~3日で
試合に臨む単発の代表戦では
成果を残せない可能性があります。

 

森保監督が代表監督を継続し、
今のメンバーが集まって
代表選を行う限り、
今までの関係性で成果を出せる
と思います。

 

しかし、今後、
メンバーが入れ替わると
チームビルディングができるまで
成果は出にくくなると思います。

 

また、
モヤモヤする試合をすることに
なるのだと思います。

 

4年後を考えると
これから若いタレントが
これまで以上に世界で活躍します。

 

そうすると、
監督よりも選手の方が
世界レベルの経験を積みます。

 

そうなった時に
トップダウン型の代表監督より
チームビルディング型の
森保監督のほうが、
上手くマネジメントしそうな
気がします。

 

そう考えると
森保監督なんですかね?

 

ただ、戦略が確定しないので、
評論家からはこっぴどく
批判を受けると思います。

 

それでも、森保監督には、
いい意味での鈍感力があるので
乗り切れるような気がしますが・・・

 

サッカー代表チームを
戦略というよりも
組織作りという観点で見ると
新たな面白さがあると思います。

 

いずれにしても、
私はサッカー日本代表を応援し続けます。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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