なんで、うちの組織は変わらないのか?

前回、組織を変えるには、
「メンタルモデル」ではなく
「構造」を変えるという話をしました。

 

実は、もう一つ、
これを同じぐらい
組織を変えるにあたって
大事なことがあります。

 

それは・・・

 

ポジティブアプローチで考える
ということです。

 

ポジティブアプローチを理解する上で、
その対となるギャップアプローチと
対比すると分かりやすいと思います。

 

ポジティブアプローチというのは、
理想の状態を描き、
現実と理想のギャップを埋めよう
とするアプローチです。

 

これに対して、
ギャップアプローチとは
問題の原因となっているところを
追求するアプローチです。

 

では、なぜ、
ギャップアプローチではなくて
ポジティブアプローチで考えるべき
なんでしょうか?

 

それは、
ギャップアプローチになると、
原因追及になるからです。

 

「なぜ、やらないの?」

「どうして、できないの?」

「なんで、そうなるの?」

 

このような思考法になると、
どうしても、人を責めることになります。

 

前々回からのブログを思い出して
いただけると分かると思うのですが、
ギャップアプローチになると、
「メンタルモデル」に触れることになります。

 

『さわるな!危険!』
https://robotjinji.com/blog/2023/08/26/do-not-touch-danger/

 

『構造を変えるとは?』
https://robotjinji.com/blog/2023/08/27/what-does-it-mean-to-change-the-structure/

 

「メンタルモデル」に触れると、
人は変わることを拒むので、
変わらなくなります。

 

つまり、問題は解決しません。

 

それに対して、
ポジティブアプローチになると、
やり方を考えます。

 

「どうしたらできるのだろう?」

「どんな方法があるだろう?」

「どうなっていたらいいのだろう?」

 

もう、お分かりだと思いますが、
ポジティブアプローチになると
「構造」について考えるようになります。

 

「構造」が変わると、
しくみやメカニズムが変わるので、
同じ問題が起きなくなります。

 

それに対して、
ギャップアプローチで
「メンタルモデル」に触れると
結局、変わらないので、
イヤな思いだけが残ります。

 

イヤな思いをしたら、
そこに触れたくなくなるので、
何も変わりません。

 

変わらないから、
何度も、何度も
同じ問題が起こります。

 

組織が変わらずに悩んでいる組織は、
ギャップアプローチになっています。

 

うちの組織はなんで変わらないのか?

 

そう考えること自体、
組織がギャップアプローチになっています。

 

つまり、
その組織の「メンタルモデル」が
ギャップアプローチになっているのです。

 

ギャップアプローチだから、
組織の中に
人を責める雰囲気が生まれるのです。

 

「メンタルモデル」を変えない限り、
組織は変わりません。

 

しかし、メンタルモデルは変わらない

 

では、そんな組織を
どうやって変えたらよいのでしょうか?

 

「構造」を変えればよいのです。

 

では、その組織の中にある
ギャップアプローチ的な「構造」とは
なんでしょうか?

 

・文句を言う
・脅かす
・責める
・罰を与える
・批判する
・褒美でつる
・ガミガミ言う
・嫌味を言う

 

こういった「構造(選択)」をやめて

 

・耳を傾ける
・励ます
・尊敬する
・敬意を払う
・受け入れる
・違いを交渉する
・調整する
・話し合う
・信頼する
・支援する

 

このような「構造(選択)」に
変えていくことです。

 

いきなり、変われないかもしれません。

 

10回に3回でもいいんです。

 

その3回が5回になり、
7回になればいいんです。

 

なんでできないんだろうではなく、
どうしたらできるんだろう?

 

そうやって考えられるようになって、
徐々に変わっていくのです。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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