何とかなっているのか?何とかしているのか?

ダイハツ工業の試験認定で
不正を行っていることが発覚し、
全面出荷停止となりました。

 

安全性に関する試験で、
不正が蔓延していたとのことです。

 

不正の内容をみると
左側の衝突試験しかしていなのに
右側の衝突試験をしたように
報告していたり、

 

エアバックの試験も
衝突の衝撃で作動させるべきものを
タイマーで作動させたり、

 

信じられないレベルの不正です。

 

ただし、
あらためて行った技術検証では、
エアバックによる乗員保護性能には
問題はないようで、

 

ダイハツ工業によると、
今まで通り安心して
乗っていただければと強く思っている
ということでした。

 

もっとも、衝突事故時に
ドアが開かない可能性があるそうで、
全く問題がないわけではないそうです。

 

ただ、これをどこまでの問題にするのか?

 

対象車両の台数が多いだけに
部品交換がすぐにできるわけでもないし
代車が用意できるわけでもないと思います。

 

問題があまりに大きすぎて、
対応のしようがありません。

 

こんな問題を起こした
ダイハツ工業の記者会見の中で
社長が言った言葉で気になる
言葉がありました。

 

それは・・・

 

不正の背景には、
経営陣、管理職が
現場の負担や辛さを十分に把握せず、
困った時に声を上げられない
職場環境、風土を放置してきたこと
にあると考えています。

 

という言葉です。

 

現場は、経営陣がやれといったら
やるしかありません。

 

やってみないと、できるかどうか?
分からないからです。

 

やってみないのに、
できませんと言ったら、
ヤル気がないと言われます。

 

だから、とにかくやってみます。

 

で、できたら、
やればできるじゃないか?
と言われます。

 

できなければ、
何をやっているんだ!
と叱責されます。

 

大事なことは、
経営陣が現場を見ているのか?
ということです。

 

現場が常に正しい!
と言うつもりもありません。

 

非効率なやり方をしていたり、
段取りが悪いということも考えられます。

 

それでも、
現場を見ているならばよいのですが、
経営陣が感覚で言っているのであれば、
問題なんだと思います。

 

何とかなっていると何とかしている
のは違うのです。

 

できている状況をみれば
何とかなっていると思うかもしれませんが、
何とかしているだけです。

 

今回のダイハツの例で言えば
不正を行うことで何とかしていました。

 

でも、それって、何とかなっていません。

 

創意工夫で
不可能を可能するのは大事ですが、
そのためには、現場に行って、
対話を重ねながら、
一緒に考えることが必要なんだと思います。

 

任せることは大事ですが、
任せるのであれば、責任を取る必要があります。

 

責任を取ると考えたら、
その結果は把握しないといけないのだと
思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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