ダイハツ工業が不正で問題になった時に
トヨタグループなのに、
ダイハツ工業だけ不正をしている
訳がないだろうと思っていましたが、
案の定、トヨタでも不正が行われていました。
開発のリードタイム短くするために
開発途中で得られたデータを
認証プロセスに利用したということだそうです。
こんなことを現場の担当者が
できることではないので、
組織ぐるみの不正だと思います。
現場としてはこれでいいのかな?
と思いながらも、
以前からやっているし、
ここで指摘をしたら、
納期に間に合わなくなるので、
言い出せなかった・・・
ことの真相は分かりませんが、
不正をしたくてする人はごくわずかで
不正をしてしまったという人が
ほとんどだと思います。
「これは不正だと思います!」
と言えばよかったのに
どうして言えなかったのでしょうか?
その理由は1つではないと思いますが、
聴いてもらえないというのが
理由にあると思います。
聴いてもらえないと
言っても仕方がないとなります。
今回も、もし、
「これは不正だと思います!」
と言ったとしても、
じゃ、どうすればいいの?と言われて
それ以上、何も言えなくなる
みたいな・・・
問題を指摘するだけなら
誰でもできる!
問題を指摘するなら
解決策と一緒に提示しろ!
言っていることは分かりますが、
これだと解決策が見つかるまで、
何も言えなくなります。
こんな時に大事なことは、
「対話」です。
「対話」とは、
相互理解のためのコミュニケーションです。
具体的に言うと
自分の意見を伝える時に、
なぜそう思うのかという考えや背景も伝え、
相手の意見を聴く時に、
相手がなぜそう思うのかという考えや
背景も理解しようとする
コミュニケーションです。
自分の考えや背景に固執することなく
相手の考えや背景を積極的に取り入れる
ということです。
例えば、
Aさんがaという意見を、
Bさんがbという意見を持っているとします。
AさんとBさんで話すことで、
a か? bか?を決めるのが、話し合いです。
Aさんの意見がaのままかもしれないし、
bになっているかもしれない。
Bさんの意見もbのままかもしれないし、
aになっているかもしれない。
しかし、対話の場合は
AさんとBさんが、相互理解をすることなので、
AさんとBさんで話し合って
cという考えを生み出すということです。
相互理解を通じて、
cという新たな解決策を探していくということです。
つまり、解決策を持っていなくても、
対話によって、解決策を見出していくことが
できます。
よく、上司の方から、
面談が苦手という話を聞きます。
それは、面談で聞いたことを
上司が解決しないといけないと思い込んで
いるからだと思います。
だから、面談もしたくないし、
話も聴きたくもない・・・
対話のスキルがあれば、
別に上司が解決する必要はありません。
お互いの背景を伝えあって、
一緒に問題解決をして行けばよいのです。
今回も、
上司とその上司、その上司と又その上司
という具合に対話が行われていたら、
不正が防げていたかもしれません。
もちろん、対話だけで、
問題が解決する訳ではなりませんが、
言いたいことが言える職場にするには
まず対話ができる必要があるのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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