タレントのフワちゃんが
お笑い芸人のやす子さんに対して
不適切な発言をしたということで
問題になっています。
フワちゃんは
直接、やす子さんに直接謝罪し、
やす子さんも謝罪を受け入れたということで
解決したそうですが、
やす子さんにしてみれば、
「謝罪をしました」と言われると
謝罪を受け入れない訳にも
いかないでしょうから、
解決と言えるのか?微妙なところです。
ただ、人は過ちを犯しますから、
あとは、当人同士の問題で、
これ以上、まわりが騒ぐようなこと
ではないと思います。
それしても、
X(旧ツイッター)での「つぶやき」が
大きな代償を払うことになりました。
私は、X(旧ツイッター)は、
やめたほうがいいと思っています。
そもそも、X(旧ツイッター)は、
つぶやくものです。
つぶやくことって、
深く考えていないことが多いです。
思い浮かんだことを書きます。
フワちゃんの不適切な発言も
深く考えての発言ではないと思います。
そもそも、どうして、
深く考えずに発言してしまうのでしょうか?
それは、以前もブログに書いていた
「行動経済学」の
システム1とシステム2の話です。
人には二種類の思考があります。
早い思考と遅い思考です。
行動経済学では
早い思考を「システム1」
遅い思考を「システム2」と呼んでいます。
通常、人は「システム1」で
思考しています。
つまり、直感です。
よーく考える場合に
「システム2」に切り替わります。
ここで、「システム1」と「システム2」を
体験していただきたいと思います。
(有名な問題なのでご存じ方も多いと思います)
バットとボールは合わせて1100円です。
バットはボールより1000円高いです。
ボールはいくらでしょう?
100円?
そうだと思った方・・・
「システム1」で回答しています。
ボールが100円なら
バットはボールより1000円高いので
1100円となります。
バットが1100円なら
バットとボール(100円)の合計金額は
1200円になってしまいます。
問題では、
バットとボールは合わせて1100円
と言っています。
だから、ボールは100円ではありません。
パッと思いついた答えが
必ずしも正しくないという証明です。
正解は50円です。
計算式で示します。
ボールをX円とすると、
バットは(X+1000)円となります。
だから
X+(X+1000)=1100円
2X+1000=1100
2X=100
X=50
ボールが50円で
バットが1050円という訳です。
50円と答えられた人は
「システム2」を使っています。
この問題は、
ノーベル経済学賞を受賞した
ダニエル・カーネマンの著書
ファスト&スローに書かれている例題です。
何が言いたいのか?言うと
「システム1」で考えて発信することが
常に正しい訳ではないということです。
つぶやくって「システム1」です。
直感です。
直感はあっている時もありますが、
間違っていることもあります。
ちなみに、直感があっている確率は、
一般的に70%と言われています。
10回に3回は間違っていることを、
世界に発信してしまう可能性がある
ということです。
それほど考えもせずに、
思ったことを気軽につぶやいたことが、
全世界に広まり、証拠として残ります。
あまりにもリスクが高すぎます。
そもそも、X(旧ツイッター)は、
構造的に間違いを犯しやすいツールです。
「システム2」を使える人でないと
間違いを犯します。
では、「システム2」を使えばいいのか?
というと、そういう訳にもいきません。
なぜなら、「システム2」は、
人によって容量が決まっているからです。
仕事であったり、プライベートであったり、
いろいろ頭を使っていると、
「システム2」が消耗し、
自動的「システム1」に切り替わります。
この切り替えは無意識です。
「システム1」のまま
X(旧ツイッター)に書き込みをすれば、
間違いを起こします。
こんな危ないX(旧ツイッター)は、
やめた方がいいと思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、
社長が社員に対して、
余計な一言を言ってしまうのも、
同じ話だと思っています。
対外的なことや資金繰りなど
複雑な経営の問題で、
「システム2」を使い果たしているので、
社員と話す時に
「システム2」から「システム1」に
切り替わっているのです。
「システム2」がある時なら
上手く話ができても、
「システム1」だと
思ったままを言ってしまう・・・
あ~余計な一言を言ってしまった・・・
となるのだと思います。
では、どうしたらよいのでしょうか?
対策は3つあります。
1つ目は、
「システム2」を使い果たした時は
社員と話をしないということです。
「システム2」は寝たら回復します。
次の日に話せば上手く話せます。
2つ目は、
余計な一言を言ったことに気付いたら、
社員との話をやめるということです。
意識をしていると
「システム2」と「システム1」の切り替えが
分かってきます。
「システム1」で話しているな!と思ったら
話をやめた方が良いです。
3つ目は、
「システム2」は使っていると量が増える
と言われています。
筋トレと一緒で、
意識をして「システム2」と使っていると
「システム2」でいられる時間が長くなります。
いずれにしても、自分を知って、
自分自身をマネジメントすることが、
リーダーにとって大事なんだと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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