なぜ、家族経営とボトムアップが相性が悪いのか?

前回のブログで
家族経営とボトムアップは相性が悪い
と書きました。

今回はこのことを
もう少し掘り下げてみたいと思います。

マネジメントの方法として、
トップダウンとボトムアップがあります。

トップダウンは、
トップが判断して、
ボトム(現場)は言われたことを実行する
というスタイルです。

ボトムアップは、
ボトム(現場)がやりたいことを提案・実行し、
みんなでやりたいことを実現していく
というスタイルです。

最近は、
「トップダウンはもう限界だ」
「これからはボトムアップが良い」
という話をよく耳にするようになってきました。

しかし、実際にボトムアップにした場合、
本当にうまくいくのか?という
相談を受けることがあります。

「経営者(トップ)がボトム(現場)に下りて
本当に大丈夫なのか?」と・・・

トップダウンの場合は、
経営者がトップにいるので、
その指示によって組織が動く姿が
イメージしやすいのです。

一方、ボトムアップでは、
経営者が下に下りてしまうと、
組織のトップに誰もいなくなり、
誰も指示しない状態になってしまいます。

これでは、さすがに組織は動きません。

では、ボトムアップの場合、
誰がトップの役割を担うのでしょうか?

それは「人」ではなく、「ビジョン」です。

「ビジョン」とは、
「こうなったらいいな!」という理想の状態です。

この理想の状態を目指して、
経営者も社員も力を合わせて進む、
ということです。

ボトムアップにおいては、
経営者も社員も同じ「ビジョン」を目指す仲間です。

この「ビジョン」には、
「ミッション」や「バリュー」も含まれます。

つまり、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」のもとでは、
経営者も社員も平等です。
経営者だけが特別扱いされることはありません。

ここで、家族経営の場合、
どうしても職場に家族間の関係性が持ち込まれます。

親子や夫婦の関係が、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」に
本当に合致するのか?というと、
難しい面があると思います。

組織内に組織があるみたいな・・・

どうしても、馴れ合いになったり、
逆に厳しくなったりする傾向があります。

「会社は会社」「家族は家族」と
割り切れればよいのですが、
実際にはなかなかそうもいきません。

家族経営とボトムアップの相性が悪いというのは、
そうした点にあります。

だからこそ、ボトムアップの組織をつくるには、
「会社は会社」「家族は家族」と
メリハリをつけることが大事だと思います。

今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。

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