前回のブログで、
ボトムアップの組織をつくるには、
「会社は会社」「家族は家族」と
メリハリをつけることが大事だと書きました。
そうしたところ、
「どうしたら、メリハリをつけることができますか?」
という質問をいただいたので、
今回はそのことを書きたいと思います。
そもそも、
会社と家族が混同してしまう根本的な原因は、
「組織力」が不十分だからです。
「組織力」とは、
役割、権限、ルール、評価制度、会議の進め方など、
組織を円滑に動かすために必要な要素のことです。
「組織力」が曖昧だと、
どうしても個人的な関係性に頼ってしまい、
公私の区別がつかなくなってしまいます。
例えば、社長の奥様が
会社にいらっしゃるケースを考えてみましょう。
もし奥様の役割や権限が明確に定められていなければ、
周りの社員は困ってしまいます。
「この件は奥様に相談してもよいのだろうか」
「奥様にどこまで決裁権があるのだろうか」
と迷ってしまうのです。
また、夫婦で社員について話をするのも
問題だったりします。
家では自然な会話かもしれませんが、
社員にとっては自分の評価に関わる重要な話です。
給与や昇進、場合によっては進退に関わる内容として
受け取られてしまう可能性もあります。
本人たちは家にいる感覚で話しているだけで、
そんなつもりはないと思います。
私自身も以前、職場に父も母もいたので、
家にいる時と同じ感覚で話していました。
しかし、
もし話す相手が家族ではなく他の管理職だったら、
他の社員に聞こえないところで話すのではないか?
と思うのです。
家族だからこそ、無意識に話してしまう
ということがあるのです。
では、どうしたらよいのでしょうか。
それは、役割やルールを明確にし、
それを徹底することです。
具体的には、
会社の中では評価や人事の話をしない、
愚痴や批判的な発言は控えるといったルールを
設けることです。
「役割だ!ルールだ!」と言われると
窮屈に感じるかもしれませんが、
社員にとってはそれが当たり前のことなのです
ボトムアップのマネジメントでは、
社長も仲間だと前回書きました。
「仲間」という言葉は曖昧ですが、
お互いを人として尊重し合うということです。
だとしたら、
役割やルール上の違いはあっても、
経営者だけが例外扱いされるべきではありません。
経営者には確かに大変です。
労働基準法の適用外で、休日も深夜も必要があれば
仕事をしなければならない大変な立場です。
しかし、それも明確なルールに基づいて行われるべきです。
ルールなしに好き勝手やっているように見られてしまえば、
組織の信頼関係は崩れてしまいます。
繰り返しになりますが、
トップダウンの時代であれば
「俺がルールだ!」が通用しました。
しかし、ボトムアップの時代では、
そうはいきません。
コンプライアンスやハラスメントに対する
世の中の流れも同じです。
社長であっても、
コンプライアンス違反やハラスメントがあれば
責任を取らなければならない時代になりました。
私は、組織マネジメントのOSが
根本的に変わってしまったのだと思っています。
この変化に経営層の意識が追いつかなければ、
社員から、そして社会から選ばれない組織に
なってしまうのだと思います。
今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。
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