給与を上げてほしいは自分と向き合うチャンス

先日、お客様の会社の社長さんから
こんな相談をいただきました。

面談をしていたら、社員さんから
「給与に見合う分は働いているので、
給与を上げてほしい」
と言われたそうです。

本人の中では、
十分に働いているという実感が
あるのだと思います。

しかし、社長さんから見ると、
まだ会社が求めている役割を
果たしているとは言えないそうです。

その役割は、
これまで何度も伝えてきたつもりです。

「何度も言ってきたじゃないか!」
という気持ちになったそうです。

その気持ちはよく分かります。

ただ、私はこの話を聞いて、
よいチャンスだと思いました。

社員さんに、
自分と向き合ってもらうチャンスです。

以前は、
自分の働きと給与の関係を
考える段階になかったのだと思います。

ところが今は、
「給与に見合う分は働いている」
と、自分の働きと給与を
比べるようになりました。

自分の働きに、
目を向け始めたということです。

これは、
次の段階に上がるキッカケになります。

人は、理解できる段階にならないと、
どんなに言われても理解できないのです。

自分の働きに目を向け始めた今なら、
会社の話も耳に入りやすくなっています。

だから、
「何度も言ってきたじゃないか!」
ではなく、
「ようやく話ができるようになった」
と受け止めればよいのです。

とは言え、
今の働きのままで
給与を上げることはできません。

本人は
「給与に見合う分は働いている」
と思っていても、
会社から見ると、
まだ果たせていない役割があります。

見えている範囲が、
本人と会社とで違うのです。

そこで、
会社が求めている役割を
改めて示します。

そして、
現状ではその役割を果たせていないことを
具体的に話します。

例えば、
部門で決めた約束事を守らない。

会社が決めた手順を守らず、
自分のやりやすい手順で仕事をする。

気分の波が激しく、
挨拶をしない時がある。

こうした事実を、
一つひとつ確認していきます。

この時、人ではなく、
行動の事実として話すことが大切です。

人を責めると、相手は身構えますが、
行動の事実であれば、
受け止めてもらいやすくなります。

これが、フィードバックです。

自分では十分に働いているつもりでも、
事実を一つひとつ確認していくと、
できていないことが見えてきます。

それが、
自分と向き合うということです。

給与は、後からついてくるものです。

いったん上げた給与は
簡単には下げられないので、
会社は給与以上の働きを見てからでないと
給与を上げられません。

だから、
まずは、役割をきちんと果たし、
周りに貢献すること。

そうすれば、必要とされ、
今以上の仕事を任されるようになります。

その積み重ねの結果として、
給与は上がっていくのです。

どんなに大事なことも、
相手が受け入れられる状態でないと
伝わりません。

給与を上げてほしいと言われた時は、
社員さんに自分と向き合ってもらう
絶好のチャンスです。

このタイミングを逃すことなく
会社が求める役割を示すことが
大事なのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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