何を見ているかで、人の成長は変わる

先日、社長さんとお話をしている時に
社員さんの足りないところを
ずっと指摘されていました。

たしかに、
まだできていないところはあります。

しかし、以前に比べると、
格段に成長しています。

例えば、清掃です。

以前は、言われないとやりませんでした。

それが今は、仕事の流れとして
徹底されています。

お客様からの問い合わせにも、
自分で判断して対応しています。

同じ社員さんを見ているのに、
社長さんには足りないところが見えて、
私には成長したところが見えている。

その違いは、
何を見ているかにあるのだと思います。

足りないところを探せば、
いくらでも見つかります。

一つ課題を乗り越えても、
すぐに次の課題が現れるからです。

限られた時間と人数でやっている以上、
完璧にはできません。

それなのに、足りないところばかり
指摘されると、
言われた方はやる気を失ってしまいます。

努力して、ようやく
できるようになったと思ったら、
すぐに次の課題を指摘される。

頑張ったことは認められず、
足りないところだけを言われる。

これでは、
頑張っても認めてもらえないなら、
もう頑張らなくてもいいかな?と
思ってしまいます。

一方、成長したところを
見ようとしたら、どうでしょう?

できることが、
確実に増えています。

成長を認めて接すると、
相手も自信を持ちます。

自信を持つと、
もっと頑張ろうと思います。

その結果、さらに成長していきます。

同じ相手でも、
何を見ているかで、
その後の成長が変わるのです。

なぜ、足りないところばかり
見てしまうのか?

それは、自分と比べて
判断しているからです。

自分よりできているのか?

できていないのか?

自分よりできていなければ、
指摘をしたくなります。

自分と比べていると、
相手の成長を見ていないので、
早とちりも起こります。

相手はちゃんとやっていたのに、
できていないと思い込んでいるので、
できていないように見えて、
指摘してしまう・・・

早とちりだったと気づけるのは、
相手が言ってくれた時だけです。

しかし、部下が上司の早とちりを
わざわざ指摘してくれることは
ほとんどありません。

つまり、気づいていないだけで、
早とちりの指摘は
思っている以上に多いはずです。

言われた方は、
ちゃんとやっていたのに・・・
と思いながら黙っているのです。

ポジティブ心理学では、
1回の注意や指摘に対して、
3回の承認がバランスのよい目安だと
言われることがあります。

つまり、1回指摘をするなら、
その3倍の承認が必要だということです。

ところが、指摘が多い人に限って、
承認ができません。

なぜなら、
できていないところを見ているからです。

人は、自分が見たいものを見ています。

見たいものしか見えないということは、
自分が見ている世界は、
自分が作っているということです。

人が育たないという声をよく聞きますが、
社員が成長していないという世界を
作っているのは、
実は、自分自身なのです。

自分と比べているのではないか?
という話を社長さんにしたところ、
「自分に自信がないからかもしれない」と
お話しいただいたことがありました。

攻撃は最大の防御です。

先に相手の足りないところを指摘して、
自分を守ろうとする・・・

自己防衛は、人間として
当然の反応だと思います。

とはいえ、社長はリーダーです。

リーダーは、
人がついてきてくれて、
はじめて、やりたいことが実現します。

だとしたら、攻撃してはいけません。

大事なのは、
自分をどうコントロールするかです。

その第一歩は、
人と人は違うと理解することです。

違うのだから、
人を自分と比べないことです。

そして、その人が
より良い仕事をしようとしていることを
信じることだと思うのです。

そこを信じることができると、
清掃のような成長にも
気づけるようになります。

他人と比べずに、
その人自身の成長を信じて
見てくれる。

そんなリーダーに、
人はついていきたいと思うのです。

相手を変えることはできません。

しかし、自分が何を見るかは
変えることができます。

何を見ているかで、
人の成長は変わるのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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