プロジェクトを推進する時に、
不思議とうまく行く時と行かない時があります。
今回は、その謎を解いてみたいと思います。
これには、実は「効き脳」が絡んでいます。
「効き脳」を簡単に復習しますね!
人の脳は4つに分けることができます。
こんな感じです。
Aの強い人は、理屈っぽく考えます。
Bの強い人は、 保守的に考えます。
Cの強い人は、 人間関係を最優先に考えます。
Dの強い人は、 全体として物事を捉えます。
実は、「効き脳」が、ある順番で登場すると、問題が面白いように解決します。
その順番を「クリエイティブプロセス」と言います。
問題が発生したときに・・・
D(全体)の強い人が、アイデアを出します。
全体が見える人なので、問題解決の糸口を見つけることができます。
しかし、その反面、イメージだけでうまく言葉にできなかったり、論理的にまとまっていないことがあります。
そこで、登場するのがA(理論)が強い人です。
D(全体)の人が出したアイデアを論理立てて整理をします。
しかし、A(理論)が強い人は、人の気持ちが分かりません。
一方的に説明したり、自分一人で突っ走ります。
そこで登場するのが、C(友好)の強い人です。
A(理論)をみんなに分かりやすく伝えられる環境を作ります。
しかし、C(友好)の強い人は、決断力に欠けます。
ここで、再び登場するのが、D(全体)の強い人です。
全体が見えているので、「ここだ!」という決断ができます。
ところが、「これだ!」と決断した計画も実行する人がいないと、前に進みません。
最後に登場するのがB(計画)の強い人です。
それまでに議論したことが頭に整理されているので、ものごとを着実に推し進めていきます。
このように、プロジェクトを推進しようとすると、違った「効き脳」 をもった人が、入れ替わり立ち替わり活躍することが必要となります。
特定の人がずっと先頭に立っていると、違う「効き脳」 が必要なのに、違う「効き脳」 を持っている人が活躍できず、結果としてプロジェクトが進まないということが起きます。
具体的に言うと、D(全体)の強い人が、常と先頭に立っていると、アイデアばかりでカタチにならないということが起こります。
ワンマン社長が上手く行かないのは、このためです。
違う「効き脳」をもった人が入れ替わり立ち替わり活躍するためには何が必要だと思いますか?
シンキングターイム!
AAP
そうです。
「安心・安全・ポジティブな場」です。
「安心・安全・ポジティブな場」があると、なぜ成果がでるのか?
それは、違う脳「効き脳」 もった人が、入れ替わり立ち替わり活躍することができるからです。
今回のキャッシュフローコーチ協会の強化研修会の運営が上手く行ったのは、この「クリエイティブプロセス」が上手く機能したからです。
強化研修会のメンバーは有志の方々ですから、お金をもらって動いている人たちではありません。
本業でも活躍している人たちなので忙しく、時間もありません。
さらに、個性も強い人たちですから(笑)、普通、一緒にいたら衝突します。
そんな中で、誰からの強制力もなく、メンバーがそれぞれの役割を果たして、会を運営できたのは、
「安心・安全・ポジティブな場」という共通言語をもったメンバーが、
お互いの様子を見ながら、それぞれの得意な「効き脳」を発揮できたからなのです。
チームの成果は、
「人」×「しくみ」×「関係性」
です。
「関係性」を高めるのが、「安心・安全・ポジティブな場」です。
今回、4回連続して「安心・安全・ポジティブな場」について書きました。
なぜ、ここまでに「安心・安全・ポジティブな場」にこだわるのか?
それは、チームで成果を上げるためには、「安心・安全・ポジティブな場」が欠かせないからなのです。
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