順調にトラブル

先日、お客様の会社で
社員面談をしました。

この社員さんは
入社して半年ぐらいの方です。

「何か、困っていることは
ありますか？」と聞いたところ、
こんな答えが返ってきました。

「最近、ミスが多くて、
皆さんに迷惑かけているんです」

私は「チャレンジしてますね！」
という話をしました。

ミスをするためには
条件があります。

それは…

行動することです。

行動することなく、
ミスすることはありません。

言われた通りのことを
しているのであれば、
ミスはありません。

自分で行動するようになって
ミスするようになったのです。

つまり、ミスするのは、
チャレンジしている証拠だとも
言えます。

逆に言うと、
ミスがないというのは、
進化していない証拠でも
あります。

「順調にトラブル」

実は、この言葉は
日本経営合理化協会の
経営者全国セミナーの中で
ブリヂストン
元CEO／社長
荒川 詔四さんが
お話になっていた言葉です。

社長になって現場に行って
話を聞くと、
みんな、口をそろえたように
「順調です！」
と言うのだそうです。

しかし、
実際はそんなことはなくて、
現場が把握できていないか、
そもそも、計画が進んでいないかの
どちらかだったそうです。

だから、
現場に行くと、
隠し事はいらないから
正直に話してもらうように
していたそうです。

しかし、
いくら言っても、
トラブルを隠したがる体質は
変わらなかったそうで、
大変苦労したというお話でした。

その風土を変えるために
作った言葉が

「順調にトラブル」

だったそうです。

「トラブルがあって当たり前！」

「とにかくやってみよう！」

そういう職場でないと
成長できないのだと思います。

だれでも初めてはあるんです。

失敗をしないで
できるようになる人はいません。

人が採用できない今の時代、
今いる人でなんとかしないと
いけません。

優秀な人が採用できるなんて
ことはありません。

その時に、
「成長」が大事になってくると
思います。

しかし、
「成長」には時間がかかります。

失敗を繰り返しながら、
少しづつ出来るようになって
いくものです。

これを待てるかどうか？
だと思います。

「順調にトラブル」

そのくらいがちょうどよいのかも
しれません。

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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