ポーランドに負けたものの、
フェアプレーポイントでセネガルを上回り、
決勝トーナメント進出を決めました。
そのポーランド戦の
最後の10分間、攻め込まず、
時間稼ぎをした西野監督の選択が
物議を醸しているようです。
決勝トーナメントに進出することが
目的であり、ルールに従っている限り
問題がない!
フェアプレーポイントという制度を
使う限り、フェアプレーに徹するべきだ!
両者の意見を見ると、
もっともだと思います。
どちらも正論です。
実は、正論同士を戦わしても
結論は出ないのです。
なぜならば、どちらも正しいからです。
自分の言っていることが
正しいと思えば思うほど、
相手は間違っていると思います。
だから、お互いに自分が正しいと
思っている限り、問題は解決しません。
こんな時はどうすればよいのでしょうか?
それは、そもそもの論理のスタートが
ズレていることを認識することが大切です。
『国家の品格』 藤原正彦 著 に
こんなことが書かれています。
論理というのは、
A → B → C → D → E
という流れで展開していきます。
その時に、AからEまでの流れが
つながっていたとしても、
「A」は何とつながっているのでしょうか?
何とも、つながっていないのです。
つまり、
AからEまでは、論理的なんですが、
「A」から始まっていること自体、
論理的かどうかは分からない
ということです。
今回でいうと、どうなるでしょうか?
決勝トーナメントに進出することが
目的であり、ルールに従っている限り
問題がない!
この主張の「A」は、
「決勝トーナメントに進出すること」
です。
これに対して、
フェアプレーポイントという制度を
使う限り、フェアプレーに徹するべきだ!
この主張の「A」は、
「ものごとには一貫性が大事だ!」
です。
となった時に、
「決勝トーナメントに進出すること」
が大事なんでしょうか?
それとも、
「ものごとには一貫性が大事だ!」
が大事なんでしょうか?
これは比較しても意味がありません。
なぜならば、
この2つを比較する基準がないからです。
何をもって、大事にするか?
ということです。
何をもって、大事にするか?
これは「価値観」です。
つまり、
「価値観」が共有されていない限り
判断ができません。
にもかかわらず、
諸外国が日本を批判しているのだとすると、
「日本という国はフェアプレーの国だ!」
という認識が共有されていることになります。
つまり、
フェアプレーの国と思われている国が
フェアでないことをやっているので、
批判されているわけです。
フェアな国だと思われていることは、
それはそれでありがたい話ではあります。
しかし、勝負の話とは別の話です。
ともあれ、今回の件に関しては、
議論のスタート地点がズレているので、
いくら議論をしても解決はしません。
もし、言えるとしたら、
「お互い、理解するように努めよう!
でも、お互い納得はできないよね!」
というだけです。
あとは、わかったふりをするか・・・
「家庭が大事なの?
それとも仕事が大事なの?」と聞かれて、
「もちろん家庭だよ!」
と答えるのと同じですね!
あっ!これってダメなやつですかね?
今日も最後まで読んでいただき
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