昨日のワイドショーでは、
本庶教授がノーベル生理学・医学賞を
受賞した話題でもちきりでした。
本庶教授は京都大学の教授で、
京都大学では、
ノーベル賞の受賞をお祝いして、
学生が立て看板(タテカン)を
設置したようです。
タテカンには
「本庶佑先生 京大の誇り!
癌治療に希望!」
と書かれていたそうです。
しかし、タテカンは
京都市の条例に基づく指導で
すぐに撤去されてしまったようです。
実は、このタテカン
もともと、京大の「自由な学風」の
象徴とされてきました。
しかし、
今年の5月ぐらいから、
京都市の屋外広告の規制条例に
違反するということで、
学生が設置しては、大学が撤去する
という「いたちごっこ」が
続いているようです。
そんな中、
こんな看板が設置されたそうです。
「寝看板」
立て看板がだめなら、
寝看板ならいいだろう!って
いうことだと思います。
さすが、本庶教授の教え子!
記者会見でもおっしゃっていました!
「常に疑いを持って
本当はどうなっているんだ
という心を大切にする。
つまり自分の目で物を見る、
そして納得する。そこまで諦めない。」
しかし、さすがに、これはダメですね!
思考のレベルは3つあります。
「シングルループ」
物事に「適切に」取り組んでいるか?
「ダブルループ」
「適切な物事に」取り組んでいるか?
「トリプルループ」
「どのように適切だ」と判断しているのか?
立てがダメなら、
寝てればいいじゃん!
これは「シングルループ」です。
もちろん、学生はダメなことが
分かってやっていると思いますよ!
その前提で話を進めますよ!
出来事レベルで
「A」がダメなら「B」
みたいな話が「シングルループ」です。
立て看板の内容が
大学のイメージアップにつながる
内容ならいいじゃん!
これは「ダブルループ」です。
ちゃんとやればいいでしょ!
というのが「ダブルループ」です。
条例違反かもしれないけど、
表現の自由があるんじゃないの?
これは「トリプルループ」です。
条例違反っていっているけど、
そもそも、その条例って正しいの?
というのが「トリプルループ」です。
「そもそも」というのが、
「トリプルループ」です。
本庶教授がおっしゃっているのは、
この「トリプルループ」です。
表面的なことにとらわれずに
本質的なことに目を向けなさい!
ということだと思います。
実は、この「トリプルループ」は
組織作りでも大事な考え方です。
社長さんが、よく、
「うちの社員は言われたことしかしない!」
と言いますが、
これは「シングルループ」の話です。
つまり、社員さんが
「トリプルループ」的に
考えられていないということです。
つまり、
社員さんが社長の意図を汲めるか?
どうか?です。
「社長は、どうして、
こんな指示をするのだろう?」
と考えられるかどうか?
です。
社員がこのように
考えられるというのは、
社員が自律しているということです。
そして、
自律して考えられるというのは、
社員が判断基準をもっている
ということです。
つまりは、
会社としての判断基準がないと
社員は自律して考えることが
できません。
これをうちの家庭に置き換えると、
「今晩、ご飯いるの?」という
妻の質問にどのように回答するのか?で、
我が家の判断基準が浸透しているのか?
が問われているのです。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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