1週間前の9月9日に
関東を直撃した台風15号
大規模停電や鉄道の運休など
大きな被害を及ぼしました。
千葉県では今なお
停電が続いているところもあります。
被害に遭われた方に
お見舞い申し上げます。
台風15号による被害で
約93万戸で停電が発生しました。
東京電力は10日の時点で、
停電は11日朝までに
約12万戸に縮小し
「11日中に全面復旧する」
との見通しを発表しました。
しかし、11日になり
千葉市などの復旧は12日中で、
全面復旧は「13日以降」と修正。
さらに13日夜には
「今後、2週間以内におおむね復旧見込み」
と改めました。
鉄塔が倒れている映像を見た時に
これは簡単には普及しないだろうと
素人ながらに思いました。
しかし、
「2日間で全面復旧する」
という報道の見た時に、
さすが日本のインフラは優秀だ
と思いました。
しかし、実際は、
今もなお復旧していません・・・
2日間で全面復旧するという
楽天的な見通しの発表が、
混乱に拍車をかけることになりました。
もちろん、不眠不休で
現場で復旧作業をしている
皆さんには頭が下がる想いです。
しかし、どうして、
こんな楽観的な発表をしてしまった
のでしょうか?
このような心理現象を
「楽観主義バイアス」と言うそうです。
神経科学者の
ターリ・シャーロット氏によると、
人類の80%は現実よりも
楽観的に物事を捉えているそうです。
イギリスの話ですが、
家族の将来に対して楽観的なのは
75%なのだそうです。
それに対して、
一般世間の家庭が数世代前よりも
豊かになっていると考えているのは、
たった30%しかいないそうです。
これは何を意味しているか?
というと・・・
自分自身や家族については
楽観的なのに、
他人に対しては悲観的だ
ということです。
このことから、
シャーロット氏は、
「人は、他人より自分の方が優秀だと
思い込んでいる」
のだと言います。
つまり、
人は、自分は平均より上だと
思っている。
勝手な想像ですが、
東京電力は
こんなもの2日間で直してみせる!
と思い込んでいたのでは
ないでしょうか?
実際、東京電力の担当者は
13日夜の記者会見で
経験したことのない規模で
倒木や設備損壊が発生した。台風の規模が今まで以上に
大きかったことを考慮せず、過小な想定をしてしまった。
と言っています。
では、楽観主義はいけないこと
なのでしょうか?
私がコンサルティングをする時、
なるべく楽観的に考えていただくように
はたらきかけています。
というのも、
楽観的にならないと
エネルギーが出てこないと
思うのです。
ものごとを好転させるには
行動をするしかありません。
今よりもよくしようとしたら
変化を起こすことが必要です。
変化を起こすためには、
エネルギーが必要です。
楽観的であることが
行動のエネルギーを生むと
考えています。
悲観的な人よりも
楽観的な人ほうが成功に近づくのは
そのためだと思います。
しかし、過度な楽観主義は
今回のような混乱を生みだします。
結局、楽観主義には、
良い面も悪い面もあるのです。
最悪を想定しながら、
楽観的に行動することが大事なのだ
と思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとございます。
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