人間関係を良くする方法(行動編)

昨日は、「行動特性」の研修を
受けてきました。

 

私が組織で成果を出すために
「人と人が違う」ということが大事!
という話をすることがあります。

 

この「人と人が違う」というのは・・・

 

「思考」と「欲求」と「行動」です。

 

この3つが人によって違うので、
人間関係で問題が起きます。

 

自分の当たり前が人と違うからです。

 

ただ、「思考」と「欲求」は、
人間関係の直接的な原因になりません。

 

なぜなら、「思考」と「欲求」は
頭の中にあるからです。

 

それを「行動」にあらわすことで
問題が起きます。

 

だから、「行動」が分かると、
人間関係のトラブルを回避できます。

 

この「行動」というのは、
「行動特性」のことで、
次の3つに分かれます。

 

「自己表現性」

「自己主張性」

「柔軟性」

の3つです。

 

「自己表現性」は、
思ったこと、感じたことを
口にする傾向です。

 

楽しいことがあった時に、
「楽し~い」と声に出すことです。

 

次に、
「自己主張性」は、
思ったこと、感じたことを
相手に分かってもらおうとする傾向です。

 

楽しいことがあった時に
「楽しいよね」と同意を求めたり
「楽しいからやってみて!」と
相手に行動を求めます。

 

最後に
「柔軟性」は、
自分と異なる考えや状況や行動を
受け入れようとする傾向です。

 

急な予定変更に対して、
すぐに切り替えられるか?
切り替えるのにしばらく時間が
かかるのか?です。

 

この3つ・・・

 

「自己表現性」と
「自己主張性」と
「柔軟性」にはそれぞれ強弱あります。

 

あらかじめ言っておくと
強弱に良い悪いはありません。

 

ただ、これらの強弱(違い)によって
人間関係において問題が起きます。

 

例えば、
5人でランチに行ったとします。

 

5人のうち、
4人は「ラーメン」が食べたい
と思っていて
1人だけ「うどん」が食べたい
と思っているとします。

 

この場合、
その1人の行動特性が
組織にどのような影響を及ぼすか?
を考えてみたいと思います。

 

ケース① Aさん
「自己表現性」 低い
「自己主張性」 低い
「柔軟性」   低い

 

Aさんは、
うどんが食べたいとも言わないし、
うどんを食べに行こうとも言いません。

 

ただ、Aさんは、
うどんを食べることは、
譲れないので、仲間から外れて、
1人でもうどんを食べに行くかも
しれません。

 

その結果、
Aさんは協調性のない人と思われる
かもしれません。

 

ケース② Bさん
「自己表現性」 低い
「自己主張性」 低い
「柔軟性」   高い

 

Bさんは、
うどんが食べたいとも言わないし、
うどんを食べに行こうとも言いません。

 

また、うどんを食べることに、
こだわりがないので、
みんなでラーメンを食べに行くと思います。

 

柔軟性が高いので、
ほとんどのことは受け入れますが、
何度も同じようなことが続くと
ある日突然一人でもうどんを食べに
行くかもしれません。

 

何も言っていなかったのに
ある日、突然、会社を辞めるのも
このタイプです。

 

ケース③ Cさん
「自己表現性」 低い
「自己主張性」 高い
「柔軟性」   低い

 

Cさんは、
うどんが食べたいと言いませんが、
ラーメン屋の前まで来て、
急にうどんが食べたいと言い出して、
一人でもうどんを食べに行くかもしれません。

 

急に自己主張をするので、
周りからするとビックリします。

 

ケース④ Dさん
「自己表現性」 高い
「自己主張性」 低い
「柔軟性」   低い

 

Dさんは、
周りにうどんが食べたいですか?と
聞きまわるのですが、
自分からうどんを食べに行こう!
とは言いません。

 

ラーメン屋さんまで一緒に来て
メニューの中からうどんを探したり
どうしても、うどんが食べたいので、
夜はうどんを食べるかもしれません。

 

自分の意見を主張しない割りに
行動で示すので、わがままな人に
見られるかもしれません。

 

ケース⑤ Eさん
「自己表現性」 高い
「自己主張性」 高い
「柔軟性」   低い

 

Eさんは、
うどんを食べたいなぁ~と言って、
お前もうどんたべたいよなぁ~と言って
結局、みんなを連れてうどんを
食べに行くと思います。

 

強引なところがあるので、
パワハラだ!と言われてしまう
可能性もあります。

 

以上、5つのタイプを見てきましたが、
何が言いたいのか?というと・・・

 

行動特性が分かれば、
どんなことが起こるのか?が
予想ができるということです。

 

予想ができれば、
対処のしようがあります。

 

自分の行動特性なら、
調整をすればよいのです。

 

高いところは高すぎないように
すればいいですし、
低いところは上げるように
すればよいのです。

 

ちなみに私は、
「自己表現性」 低い
「自己主張性」 低い
「柔軟性」   真ん中

 

なので、ブログを書くことで
「自己表現性」を上げています。

 

「自己主張性」は、
「柔軟性」が真ん中なので、
どうして譲れない時は、
主張しようと心がけています。

 

このように、行動なので、
意識ができればコントロールできます。

 

また、他人の行動に対しては、
「思考」や「欲求」とは違って、
見えるので、対応ができます。

 

例えば、
「自己表現性」が低い人には、
話しかけたり、質問したりして、
その人が起こっていることを引き出して
あげればいいのです。

 

また、
「自己主張性」の強い人には、
主張が強いことをフィードバックによって
気付かせればよいのです。

 

結局、
人間関係でトラブルになるのは、
相手のことが理解できないからです。

 

相手のタイプが分かれば、
対処することで、
人間関係のトラブルを回避することが
できるようになるという訳です。

 

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