組織のコンサルティングをしていて
つくづく思うことがあります。
それは・・・
誰が悪いのか?
というスタンスでいる限り
組織は良くならないということです。
組織は人でできています。
組織を変えるというのは
人を変えることです。
しかし、
人を変えようとしても
上手く行きません。
人は誰しも自分は正しい
と思っています。
それなのに、
誰が悪いのか?という
犯人捜しをしても、
みんな、自分じゃないと思います。
となると、
犯人はいないことになります。
犯人がいないというのは
原因はないということです。
原因がないのに、
問題を解決することはできません。
つまり、
人の問題を解決する時は
犯人(原因)探しをしてはいけないのです。
機械なら、原因を追求して
その原因を正していく・・・
それで解決します。
その部分を直せばよいのです。
しかし、人は直せません。
(人は変えられません。)
では、
組織の問題は解決できないのか?
というとそんなことはありません。
実は、原因追求をすることなく
問題解決する方法があります。
それは・・・
ポジティブアプローチです。
ポジティブアプローチとは、
「どうなっていたいのか?」
という理想の方から
現実と理想のギャップを埋める
解決方法のことです。
問題の原因はそのままにして
理想に近づくために何をするか?
を考えます。
お互い、
自分が悪くないと思っているので
出発点は違います。
でも、目指すところは同じです。
登山でいうと、
別の登り口から
同じ山頂を目指すイメージです。
同じところを目指していれば、
一緒に登らなくてよいのです。
人と人は違います。
登り口も違えば、登り方も違います。
しかし、自分と違うからといって、
相手が間違っている訳ではありません。
違っているだけで
間違ってはいないのです。
だから、
組織を変える場合に
現状を変えてはいけません。
違っているままでよいのです。
私が大事だと思っているのは、
問題が解決した状態を
イメージすることです。
”問題が解決した状態”
それが「ビジョン」です。
「ビジョン」というと
理想とか夢とか
キレイなものを連想するかも
しれませんが、
私が使う場合は単なる「映像」です。
「どうなっていたらいいのか?」
というイメージです。
ここを目指してもらうということです。
現在、どこにいても構わないし、
どんな風に登っても構いません。
「どうなっていたらいいのか?」
だけを共有していれば良いのです。
「ビジョン」の実現を目指していると
不思議と人が変わっていきます。
なぜなら、今のままでは、
組織はそこに行けないのが、
わかってくるからです。
だから、人を変えなくても、
そのうち変わります。
人が変わるのは最後です。
だから、
「●●さんが変わらない限りは、
私は変わりません!」
みたいなことを言っていると
いつまで経っても変わらないのです。
大事なことは、
変われる人から変わることです。
変わっていないように見える人も
変わろうとしているかもしれません。
結局は、
組織を変えようと思ったら、
人を信じるしかないのです。
当たり前ですよね!
信用されていないのに
変わろうとはしませんから・・・
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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