トヨタにカルロスゴーンが必要か?

昨日のブログで、
トヨタの豊田社長が
中間決算報告会で発表された
メッセージを紹介しました。

 

メッセージ全文はコチラです
https://toyotatimes.jp/insidetoyota/099.html

 

コロナ危機の厳しい環境の中でも
豊田社長が
「自動車が日本経済のけん引役になろう」
という「ビジョン」を示すことで
全社一丸となって業績を回復しました。

 

現場の力を信じ大切にしている
素晴らしい経営者だと思います。

 

私の大好きな経営者の一人です。

 

トヨタイムズで拝見していても
お人柄が伝わってきます。

 

 

しかし、
だからこそ、今のままでは、
難しいのではないか?
と思うのです。

 

実は、世界的に、
自動車は「脱エンジン」の方向にあります。

 

CO2の規制が強化されて
CO2を排出する車が作れなく
なってきています。

 

トヨタはその技術力で
エンジンとモーターを搭載した
ハイブリット車を開発し、
CO2規制に対応をしています。

 

しかし、そのCO2規制も
年々、強化されてきています。

 

カリフォルニア州では
2035年にはすべての新車を
ゼロエミッション車
(排ガスを出さない車)にする
方針を打ち出しました。

 

ヨーロッパ諸国も・・・
ノルウェーは2025年
スウェーデン・オランダ・ドイツは2030年
イギリスは2035年

 

ガソリン車、ディーゼル車、
プラグインハイブリット車も
販売禁止になります。

 

ちなみに、日本は、先日、
菅首長が2050年と宣言しました。

 

つまり、将来的には、
車は、EV(電動)になります。

 

トヨタの技術力をもってすれば
EVを作るのは簡単です。

 

しかし、
トヨタはEV化には消極的です。

 

なぜなら・・・

 

EVになると
車の構造がシンプルになるからです。

 

エンジン車では約3万点ある部品が
EVになると2万点になるそうです。

 

つまり、
1万点の部品数が減ります。

 

これは何を意味するのか?
というと・・・

 

部品を作っている企業が
淘汰されるということです。

 

EVになると、
ドラマ「下町ロケット」で
佃製作所が帝国工業と競い合った
トランスミッションもいらなくなります。

 

つまり、
トヨタがEV化に舵を切ることで
多くの企業を見捨てることになります。

 

そんな非道なことが
豊田社長にできるのでしょうか?

 

日産は、早くから
EV化を行って来ましたが、
それは、
非道な(?)経営者カルロスゴーンが
いたからだと思います。
(私の勝手な思い込みですが・・・)
(ゴーン氏も優秀な経営者だと思います)

 

つまり、
豊田社長がいい人であればあるほど、
思い切った改革ができないのです。

 

できないというのは
言い過ぎかもしれません。

 

しかし、
いい人ということは、
相手のことを想うとか、
人間関係を重視するとか、
そういうことに「強み」があります。

 

逆にいうと
そういう人は、
前言撤回したり、
無茶を言ったりするのは、
苦手だと思うのです。

 

そう考えると、
いい人が思い切った改革をするのは
ハードルが高いと思うのです。

 

経営をしていれば、
自分の「弱み」に向き合わけければ
ならない時が来ます。

 

その時に「恐怖」を感じます。

 

それがいつもブログに書いている
「タックマンモデル」です。

 

「タックマンモデル」は
成果が上がる段階を
4段階で説明したものです。

 

成果を上げるには

①形成

②嵐

③秩序

④成果

という4つの段階をたどる
というものです。

 

 

通常、成果というと
右肩上がりで上がるイメージが
あると思います。

 

時間と成果が正比例する
ようなイメージです。

 

しかし、実際は、
右肩上げりで成果が出ることは
ありません。

 

上がるというより、
むしろ、Uの字のように
「谷」に向かて落ちていって、
這い上がることで成果が上がります。

 

この「谷」をくぐる時に
恐怖を感じます。

 

この恐怖を克服して、
「谷」をくぐることができるのは
「谷」の向こうに
「ビジョン」があるからです。

 

そして、
その「谷」の底を支えるのが
「ミッション」です。

 

だから、
会社が本当の危機を迎えた時に
「ビジョン」と「ミッション」が
問われるのだと思います。

 

 

トヨタがどのように
電動化に立ち向かっていくのか?
注目していきたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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