やりがい搾取と給与泥棒

前回のブログで
モティベーション高く働くには
ビジョンによるマネジメントが必要だ
という話をしました。

 

ビジョンを叶えるために働く
という感覚が
クリエーティブな仕事をするには
大事だということです。

 

つまり、
これからのマネジメントは
ボランティアのように
お金のためだけではなく、
やりたいことができるから働く
といった考え方が必要になります。

 

しかし、
この話はちゃんと伝わらないと
誤解を受けます。

 

その象徴的なできごとが、
2020年東京オリンピック・パラリンピック
のボランティアです。

 

募集要項の中に
「交通費及び宿泊は自己負担・自己手配」
などの記述があったために
「やりがい搾取」との批判を受けました。

 

「やりがい搾取」とは・・・

 

2007年頃、
東京大学の本田教授が名付けた造語で

経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに
労働者に「やりがい」を意識させることに
より本来支払うべき賃金の支払いを免れる
ことを言います。

 

私は古い人間なので、
お金は後からついてくる
と思っています。

 

そもそも、
「やりがい」と「お金」は別もの
だと思っています。

 

だから、
「やりがい搾取」という言葉を聞くと
仕事を本気でやろうとしない口実だ!
なんて思ってしまいます。

 

とはいえ、
「仕事はお金のためではない!」
なんてきれいごとを言うつもりも
ありません。

 

私だって、
お金を稼ぎたいと思っています。

 

ただ、
お金のためだけに仕事をしているのか?
と言われるとそうではありません。

 

2020年東京オリンピック・パラリンピック
のボランティアには、
20万人を超える人から応募があった
そうです。

 

「やりがい搾取」なんて揶揄されながらも
これだけの人が集まったのです。

 

だから、今の時代、
「仕事」と「お金」が、必ずしも
結びついているわけではないんです。

 

その一方で、
コロナ禍による在宅勤務で
「働かないオジサン」が顕在化しました。

 

「働かないオジサン」問題は、
以前から問題にはなっていましたが・・・

 

給与が高い割に働いていない・・・

 

経営者や頑張っている社員からすると
「給与泥棒!」ということに
なるのだと思います。

 

しかし、
硬直的な年功序列の給与制度と
不利益変更禁止の原則に守られて
下げようにも下げられない。

 

それだけに
風当たりが強くなっています。

 

「お金」をもらわなくても
これだけのことをする人がいるのに
「お金」をもらっているのに
仕事をしないとは何事だ!
みたいな話になるからです。

 

お金と仕事(貢献)の相関関係を保つのが
難しくなってきました。

 

だからこそ、
給与は曖昧にできないと思うのです。

 

つまり、
「やりがい搾取」と言われるように
若いうちは安い給与で働かせ、
歳を取ったら「給与泥棒」と言われる
ような給与制度では上手くいかないと思います。

 

リアルタイムに仕事を評価して、
その時々で精算するような給与制度にしないと
若い人は納得しないかもしれません。

 

今回のコロナ禍で急激に変わるとは
思いませんが、テレワークが進んでくると
プロセスの評価ができなくなるので、
徐々に変化していくかもしれませんね!

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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