同一労働同一賃金
の最高裁の判決が出たので、
具体的な対応に入っている
会社さんも多いと思います。
同一労働同一賃金は、
大企業では実施されていますが、
中小企業は来年4月からです。
今回の最高裁の判断は、
パートや契約社員に
賞与や退職金は払わなくてもいいけど
手当は払わないといけませんよ!
と言っているように思います。
しかし、
実際の最高裁の判例を読んでみると
そんな単純な話でないことが
分かります。
今回、賞与や退職金を
支払わなくてもよいとされた会社は、
正社員とパート・契約社員との間に
明確な差がありました。
細かいことは、
厚生労働省のHPにガイドラインが
あるので、そちらをご覧ください。
「同一労働同一賃金ガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000190591.html
今回、書きたいことは、
この同一労働同一賃金の問題を
どうやって解決するのか?
という話です。
一番、簡単なのは、
賃金規程を改定することです。
正社員とパートの仕事内容を比較して
同じ働き方をしているのであれば、
同じように賃金を支払えばよいのです。
しかし、それをやったら、
確実に賃金原資が増えます。
今の世の中、
賃金原資だけ増やしたら、
会社の財務内容は悪化するので、
そんなに簡単に賃金原資を増やせません。
賃金原資を増やせないとなると
正社員とパート・契約社員で
賃金原資の奪い合いになります。
そうなると、
同一労働同一賃金の問題は
解決しません。
なぜなら、
完璧な正解がないからです。
正社員には正社員の正解があり、
パート・契約社員には
パート・契約社員の正解がある
からです。
お互いが
お互いの正解に固執していると
いつまで経っても
正解にたどり着けません。
いつも、お話している
『ルービックキューブ理論』です。
自分が青い面をそろえていて、
青い面を先にそろえてしまうと、
他の面がそろいません。
全ての面をそろえようとしたら、
全ての面を見ながら、
全体がそろうように
全ての面を動かさないと
全ての面がそろわないのです。
しかし、
ルービックキューブを見た時に
どう頑張っても3面しか見ることが
できません。
全てを見ようをしたら、
裏側が見える人と一緒に
コミュニケーションを取りながら
見ていくしかありません。
今回の同一労働同一賃金の問題は、
まさにそういう問題だと思っています。
正社員とパート・契約社員の双方で
話し合いをしながら、
賃金制度を見直していくということが
必要なんだと思います。
そんなことをしたら、
話し合いがまとまらなくなる!
と言われるかもしれません。
そうだと思います。
こんな話し合いをしないで、
賃金制度を変更すことはできる
と思います。
しかし、今後、ますます、
労使の問題は複雑化していきます。
今回は、会社側の一方的な
変更で乗り切れたとしても、
今後、起こりうる問題には対応できない
と思うのです。
そういう意味で、
徐々に、労使が協力して
問題解決をしていく力を
組織として身に付けてていく必要が
あると思うのです。
今回の同一労働同一賃金の問題は
絶好のチャンスだと思うのです。
そんな前向きな組織を応援するために
チームビルディングの仲間で、
動画セミナーを作りました。
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興味のある方は、
ご覧いただければと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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