先日、お客様の社長さんから
こんな相談をいただきました。
有給休暇を取らない人を
懲戒できますか?
ご存じ通り、
有給休暇が年10日以上付与の人は、
年度で5日以上の有給休暇を
取らなければなりません。
社長さんがいくらお願いしても
有給休暇を取りたがらない社員さんが
いるようなのです。
有給休暇を取るように指示するのは、
業務命令で、それに背くのだから
懲戒してもいいですか?
ということでした。
この話を聞いて、
時代が変わったなぁ~と思いました。
私が会社員だった20年前は
有給休暇は風邪をひいた時のために
取っておきなさい!
と言われていました。
とても「有給休暇を取りたい!」なんて
言い出せる雰囲気でもなかったし
取っている人もいませんでした。
それが今や
有給休暇を取らないと懲戒とは・・・
時代も変わったものです。
さて、どう回答すべきか?
理屈で言えば、
有給休暇を取るように指示するのは、
業務命令で、それに背くのだから
懲戒してもよいということになります。
でも、それが本当に
社長さんが聞きたいことだとは
思えません。
なぜなら、
この社長さんは、
理屈で言えば、懲戒できることは
分かっているからです。
そうでなければ、
「懲戒」なんて言葉は出てこない
ですから・・・
では、なぜ、相談してきているのか?
それは、どう対処したらよいか?
わからないからです。
では、どう対処したら良いか?
どうしたらわかるのでしょうか?
それは・・・
どうなっていたらよいか?が
明確になればよいのです。
どうなっていたらよいか?
つまり「ビジョン」です。
社長さんの答えは・・・
お互いに気持ちよく働きたい!
ということでした。
うるさくも言いたくもないし、
命令もしたくないし、
強制もしたくない!
ということは、懲戒なんかしたら、
ビジョンは達成できません。
では、
どうしたら、
うるさくも言わずに
命令もせずに、
強制もしないで
有給休暇を取るようになるでしょうか?
それは・・・
本人が有給休暇を取りたい
と思うようになれば良いのです。
そこで、本人が有給休暇を取ったら
どんな良いことがあるのか?
について考えてもらいました。
すると・・・
リフレッシュすることで、
仕事の質が上がる
休みをとることで、
体を休めることができるので、
将来にわたり長く働いてもらえる
休むことで、
部下に仕事を任せなければ
ならなくなるので、
業務が分担できるようになる
上司が休むことで
部下も休みやすくなる
いろいろ出てきました。
結局、それを社長さんから
本人に伝えて、有給休暇を取ってもらう
ようになりました。
北風と太陽の話ではないですが、
相手を変えようとしても
上手くいきません。
結局、人は、
自分のやりたいことしかしません。
だとしたら、
どうしたらやりたくなるのか?
そうやって相手のことを考えることが、
相手に伝わるのだと思います。
時代が変わってしまうと
正しいことなんて、
変わってしまいますから、
あまり正しさを振り回さない方が
よいと思っています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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