人は聞いたことしか答えない

先日、ある管理職の方から
部下指導について相談を受けました。

 

「質問をしているのに
部下が何も答えないのです。」

 

「どうして答えないのか?
質問しても何も答えないのです。」

 

なるほど・・・

 

人のメカニズムとして、
私が常に意識していることは、
「人は選んでいる」
ということです。

 

今回の質問でいうと、
部下は「答えない」という選択を
しているということです。

 

どうして、
「答えない」という選択をしているのか?
がポイントです。

 

それは・・・

 

分からないと答えると怒られると
思っているのかもしれません。

 

間違えるのが恥ずかしと思っている
のかもしれません。

 

とんちんかんな答えをして
上司を失望させたくないと思っている
のかもしれません。

 

何を答えても否定されるので
あきらめているのかもしれません。

 

いずれにしても、
人は聞いたことしか答えません。

 

今回は「答えない」という答えを
返してきているわけです。

 

そういう意味では、
質問したのに
質問したことと違う答えが返ってくる
というのも同じです。

 

「どうしてこんな処理をしたの?」
と質問したら・・・

 

「頑張ります!」みたいな・・・

 

「いや、そうじゃなくて、
どうしてこんなに処理をしたの?」
と質問しても・・・

 

「すいません!」みたいな・・・

 

結局、人は質問の内容だけ
受け取っているわけではない
ということです。

 

質問をした時の
声のトーンとかスピード、
顔の表情、雰囲気。

 

そういったものが
いっぺんに相手に伝わります。

 

その結果、
相手は「答えない」という選択を
したということなんです。

 

その時に、
相手に怒りの感情を向けたら
どうなるでしょうか?

 

より「答えない」という
選択をするだけです。

 

この時に、
相手の背景を考えることが
大事です。

 

いつもブログに書いている
「ルービックキューブ理論」です。

 

常に、
見えない面が存在している・・・

 

「怖れ」なのか?

 

「恥ずかしさ」なのか?

 

「自信のなさ」なのか?

 

「あきらめ」なのか?

 

その見えない「何か」を感じることが
大切だと思っています。

 

その「何か」を感じようとする
雰囲気が相手に伝われば、
答えてくれるようになります。

 

感じようとするのは、
「信頼している」からです。

 

信頼できないとしたら、
自分の基準で「あり得ない」と
判断しているからです。

 

しかし、
「人と人は違う」ので、
「あり得ない」ことがあり得ないのです。

 

で、どうするか?です。

 

感じようとするのか?しないのか?は、
今度は上司の人の「選択」です。

 

私がいつもお話するのは、
メカニズムです。

 

「どうしてこうなるのか?」
をお伝えしています。

 

それが分かれば、
あとは、どうするのか?は、
その方の「選択」です。

 

結局、
お互い、選んでいるのです。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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