プーチン大統領の頭の中

プーチン大統領の独善が止まりません。

 

トルコのエルドアン大統領
との電話会談でも、
プーチン大統領は、
ウクライナへの軍事行動を止めるのは
ロシアの要求が満たされた場合のみだ
と一切の妥協を見せていません。

 

NATOに対しても、
ウクライナ領域の飛行禁止空域を
設定した場合には、
即座に武力紛争に参加したとみなす
と牽制しています。

 

また、日本・欧米が科している
経済制裁についても、
ロシアに対する宣戦布告に等しいと
警告しています。

 

見るものすべてが敵に見えて、
寄せ付けようとしません。

 

これでは、
取り付く島もありません。

 

プーチン大統領の頭の中は
どうなっているのでしょうか?

 

何度かブログに書いている
「U理論」で説明ができます。

 

「U理論」は、
理論で説明すると難しいのですが、
現象でとらえると分かりやすいです。

 

簡単に言うと、
「上」に行くのか?
「下」に行くのか?です。

 

「上」に行くと上手く行かなくて、
「下」に行くと上手く行きます。

 

プーチン大統領は「上」に行っています。

 

「上」に行っているというのは
どういうことか?
説明したいと思います。

 

イメージとしては、
「U」の字を逆にしたイメージです。

 

 

 

「ダウンローディング」

起こった現象を認識する段階です。
ここがスタートです。

「盲目状態」

無意識に自分が正しいと思っているので、
起こっていることに気が付きません。

「観ない」

自分が正しいと思っているので、
それ以外ものが見えなくなっています。

自分に都合が良いようにしか
見えなくなっています。

「立てこもり」

自分の見え方に固執をします。

自分が正しいことを
必死に証明しようとします。

周りの人の話に耳を貸そうとしません。

「感知しない」

自分に必死なので、
相手のことなんて考えていません。

知らぬ間に相手を傷つけていること
があります。

「しがみつく」

自分の考え方にしがみつきます。

他の考え方は受け入れる余地がありません。

何を言っても、
「でも・・・」という答えが返ってきます。

「不在化・傲慢」

100%私は悪くない!
私のせいじゃない!

完全に他責になります。

自分を棚に上げて相手を批判するので
傲慢になります。

「操る」

周りを自分の思い通り操ります。

感情的になって、
周りを巻き込みます。

可哀そうな私を演じます。

「自己欺瞞」

事実をすり替えて
なかったことにします。

言っているうちに、
自分でも何が作り話で
何が本当か分からなくなります。

「力の濫用」

権力を振りかざして、
自分と違う意見や反論を押さえつけます。

大声を出したり、脅したり、
自分の言うことをきかせようとします。

「棄てる」

思い通りにならないので、
関わり合いを捨てます。

話もしなくなり、
相手を避けるようなります。

「殲滅」

相手を倒すことに全力を尽くします。
徹底的に相手を攻撃します。

「破壊」

人間関係は破壊され
修復ができなくなります。

もうおしまいです。

 

「上」に行くと
このようなプロセスをたどります。

 

どうでしょうか?

 

プーチン大統領は、
今、どの段階にいるでしょうか?

 

「殲滅」まで行っているように思います。

 

このまま行けば、
確実に「破壊」が待っています。

 

一般的には、
「不在化・傲慢」を越えると
戻れれなくなので、
この流れは止められないのだと思います。

 

 

人類の歴史は戦争の歴史ですから
残念ながら繰り返されるのだと思います。

 

実は、この話、
程度の差はありますが、
経営者の方なら経験したことがある
プロセスではないか?と思います。

 

経営者になって、
何でも一人で背負ってやっていると
周りが気楽に仕事しているのが
許せなくなります。

 

自分ばかりが責任を負って、
朝から晩まで働いて、
バカバカしくなってきます。

 

感情的になると、
周りが見えなくなって、
自分を正当化して、
周りを攻撃し始めます。

 

なんで、
俺のことがわからないんだ!

 

怒ったり、脅かしたりして
自分の言う通りに動かそうとします。

 

最初は、みんな、怖いから、
言う通りにするかも知れませんが、
そのうち、周りからこう言われます。

 

「もう、ついて行けません」

 

そこで、さらに感情的になります。
ついて来れないヤツは、
ついてこなくていい!と言って、
さらに「上」に上がります。

 

気が付くと、みんな、辞め行って、
自分の周りに人がいなくなっている・・・

 

 

 

キレイな「U」の字を描いています。

 

経営者の方が
愚かなわけではありません。

 

人間が夢中になると
こうなるという「理論」です。

 

誰がやってもこうなるから、
「理論」なんです。

 

たしかに、
「理論」を知っているからと言って、
こうならないということはありません。

 

ただ、何度も経験したり、
他人がそうなっているのを見て、
学習をすれば、
避けることができるようになります。

 

私も、かつて、
三代目経営者として、
会長である祖父と喧嘩をして、
会社を「破壊」した人間です。

 

その時のお話はコチラです。

あらためまして、瀧田です。

 

だからこそ、
組織を健全に成長させる方法を
お伝えしたと思って、
チームビルディング経営塾を開催しています。

 

卒業生の方のインタビューを
ご紹介しているので、
興味のある方は、コチラをご覧ください。

https://robotjinji.com/page-1406/

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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