振り返ると誰もいない・・・

先日、お客様と話をしていて、
こんな話になりました。

 

会社の業績が悪くなって、
赤字だった会社を必死になって、
黒字化できた!と思って、
振り返ったら誰もいなかった・・・

 

仕事ができる人なら、
こんな経験をしたことがある
と思います。

 

できる人は、
起こっている問題を
どのように解決すればよいのか?
分かっています。

 

分かっているので、
自分の言う通り
動いてくれさえすれば、
解決すると考えます。

 

だから、
自分の言う通りに動く人を
周りに置きたがります。

 

そういう人たちは
言ったらすぐにやってくれるので
成果が上がります。

 

成果が上がるものだから、
どんどん周りに指示を出します。

 

成果を出すので、
次か次へと仕事が増えていきます。

 

仕事が増えるごとに
指示を出す量が増えていきます。

 

そうすると、だんだん、
指示の内容が雑になります。

 

今までは
細かく指示できていたのに
それができなくなります。

 

自分が指示をしても
指示が足りないので、
周りは動けなくなります。

 

思い通りに動かないので、
イライラしてきます。

 

周りの人は、怒られたくないので、
近寄らなくなります。

 

すると、
ますます孤独になって
自分だけが一生懸命頑張っていて
周りは楽しているように見えてきて
ますます、バカバカしくなります。

 

そして、
周りにきつく接するようになると
本当に周りから人がいなくなります。

 

まさに、
振り返ると誰もいない・・・

 

こんな話を聞くことが
増えてきました。

 

では、
どうしたら良いのでしょうか?

 

これは、
マネジメントのスタイルの
問題です。

 

マイナスをゼロにするフェーズと
ゼロからプラスにするフェーズは、
違います。

 

マイナスからゼロは、
答えは1つです。

 

やるべきことが明確で、
それをやればよくなります。

 

しかし、
ゼロからプラスは
向かう方向は無限にあります。

 

だから、まずは、
向かう方向を決める必要が
あります。

 

向かう方向が「ビジョン」です。

 

「ビジョン」というと
夢とか希望とか、
スゴイことをイメージする
かもしれません。

 

しかし、
「ビジョン」というのは
そもそも、映像でしかありません。

 

昨日の日本サッカー代表
日本対ブラジル戦で見せた
ブラジルのサッカーは、
まさに「ビジョン」による
サッカーだと思いました。

 

チームとしてやりたいことが
明確になっているので、
一人一人が何をしたら良いのか?
イメージできる状態になっています。

 

監督がいちいち指示する必要が
ありません。

 

監督はビジョンを示すだけです。

 

あとは、
選手がそれで勝てると思えば、
選手が勝手にやります。

 

もちろん、選手の戦術の理解力と
戦術を実行できる能力が必要になります。

 

簡単にできるようには
なりません。

 

しかし、目指さない限り、
そのようなチームにはなりません。

 

まずは、できるところから
やるしかないのです。

 

昨日の日本代表チームは、
守備については、
ビジョン通りにできていたと思います。
(守備しすぎかもしれませんが・・・)

 

あとは、攻撃ですね!

 

簡単にできるようになりませんが、
確実に良くなっています。

 

あとは、やり続けだけです。

 

組織が変わるのは、
そうしてできることを増やして
いくしかないのです。

 

できる人が一人でどんどん
やりたいのも分かります。

 

しかし、チームとして
できるようにならないと
一瞬、ゼロになっても
すぐにマイナスになります。

 

常にできるようにするためには、
一つ一つ積み上げていくしかないのです。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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