なぜ、社員は責任を取らないのか?

先日、お客様の社長さんと
お話をしている時に
こんな相談を受けました。

 

どうして、私以外、
社員は責任を取らないのでしょうか?

 

お話を聞くと、
会社の目標売上があるのに
目標に達しなくても
誰も責任を取らないのだそうです。

 

なるほど、
目標に達しなかったら、
誰かが責任を取らないといけません。

 

ちょっと意地悪だと思ったのですが、
こんな質問をしてみました。

 

売上目標を達成しない時、
社員さんはどのような責任を
取ればよいのですか?

 

すると・・・

 

目標を達成するまで帰れないとか、
売上が足りなかった分を
補填させたりとか、
社員さんに責任を取らせることは
していないそうです。

 

そもそも、責任を取るって
どういうことなんでしょうか?

 

もし、売上が上がらなくて
お金が足りなくなったら、
会社が回らなくなります。

 

社長は何が何でも
会社を継続させていかなければ
なりません

 

そのためには、
銀行からお金を借りるとか
お金を工面しなければなりません。

 

それが、最終的に
責任を取るということだと
思います。

 

では、その責任を
社員に負わせることはできるでしょうから?

 

それは、さすがに無理があります。

 

そんなふうに考えると、
社長と同じような責任を
社員に取らせることはできません。

 

だから、社長から見て
社員が責任を取っていない
と思うのは当然です。

 

そもそも、
社長と同じように責任を
社員は負っていないのですから・・・

 

そういう意味で、
社長は社員に責任を取れ!
とは言ってはいけないのです。

 

社長が言う「 責任」は
社員には重過ぎます。

 

社員にしてみれば
責任の取りようがないですから・・・

 

しかし、
責任感を持って仕事をして欲しい!
という社長の気持ちも分かります。

 

では、どうしたらよいのか?
というと・・・

 

社員に期待する責任の範囲を
あらかじめ伝えておくことです。

 

社長のように
最終的な責任が取れない
のですから、
何をどこまでやるか?を
決めておかないと
それぞれが勝手に責任範囲を
決めます。

 

ある人は、
時間通りに会社に来ることが
責任だと思っているかもしれないし

 

ある人は、
言われたことを正確にやることが
責任だと思っているかもしれません。

 

人と人は違うのです。

 

責任の範囲を伝えないと
いつまで経っても共有できません。

 

何をどこまでやるか?を
社員任せにしておいて、
自分の思った通りになるはずが
ないのです。

 

では、どうやって
責任の範囲を伝えるのか?

 

それは・・・

 

目標を立てるということです。

 

目標を立てれば、
その目標を達成する責任が
生まれます。

 

ただ、大事なのは、
その目標を社員の成長のスピードに
合わせて立てることです。

 

人はできることしかできません。

 

逆にいうと
できることはできるのです。

 

ということは、
できることには責任が持てます。

 

だから、まずは、
できるところから責任を持って
もらうことから始める必要があります。

 

できないことに責任を負わせても
つぶれるだけです。

 

できることを増やしながら、
責任も増やしていくことが
大事なのです。

 

つまり、目標の高さによって
成長をコントロールする感覚が
身に付くと、
人を育てることができるように
なります。

 

多くのお客様から
もっと早く人を育てたい!
と言われます。

 

しかし、人が成長するには
時間がかかります。

 

なので、
人を育てるということを
少しでも早く取り掛かるしか
ないと思っています。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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