外交とは相手の嫌がることをすることなのか?

いつもこの時期になると、
中国と韓国が
日本の閣僚が靖国神社に参拝する
ことについて抗議をします。

 

個人的には、
日本を守るために命をかけた方々に対して
敬意を払い、祈りをささげることは
当たり前のことであり、
他国から言われる話ではないと思います。

 

もっとも、
外交とは相手の嫌がることをすること
と言われています。

 

そういう意味では、
中国と韓国は外交上手なのかもしれません。

 

もともと問題でないことを問題にして、
相手に譲歩させれば、プラスですし、
相手にされなくても、もともと問題ではない
ので、失う物はありません。

 

つまり、騒ぎ続ければ、
よくてプラス、悪くてもゼロということです。

 

現に、この時期に、
靖国参拝への抗議のニュースが流れる度に
嫌な気持ちになります。

 

日本人に嫌な思いをさせて、
罪悪感を感じさせているという意味で、
外交的には勝利なのかもしれません。

 

しかし、大事なことは、
相手が嫌がることが自国にとってプラスなのか?
ということです。

 

嫌なことをしてくる相手に対しては
嫌な気持ちを抱きます。

 

嫌な気持ちを抱く相手には、
信用も信頼もありません。

 

そうなると、協力関係は生まれず
得られるはずの利益が得られなくなります。

 

それって、
マイナスではないのでしょうか?

 

これは、
ゲーム理論の「囚人のジレンマ」です。

 

ある犯罪の容疑で捕まった
2人の囚人がいたとします。

 

それぞれが、連絡が取れない
別々の部屋で取り調べを受けています。

 

この2人が取る選択肢は
「自白する」「自白しない」のいずれか

 

①1人が自白し、もう一方が自白しない場合
自白した方は無罪・自白しない方は懲役10年

 

②2人とも自白しない場合
懲役2年

 

③2人とも自白した場合
懲役5年

 

さて、この囚人は何を選択するでしょうか?

 

この場合、お互い、相手が信じられれば、
②2人とも自白せずに、懲役2年で済みます。

 

しかし、
①相手が自白し、自分が自白しないと
相手は無罪で、自分は懲役10年になります。

 

相手が無罪になって、
自分だけ懲役10年はイヤなので自白をすると
③2人とも告白することになるので、
2人とも懲役5年になります。

 

このように、
自分のことだけ考えて選択をすると
相手と協力した時より悪い結果になることを
「囚人のジレンマ」と言います。

 

お互いに自白をしないで懲役2年に
なるのは、お互いにとっては最適です。

 

しかし、相手が裏切って自白をすると、
自分は懲役10年になります。

 

相手を信じられないために
自白を選択せざるを得ない・・・

 

その結果、お互いは懲役5年になる。

 

この話は、国家間の話でしましたが、
部門間でも当てはまります。

 

営業と製造、製造と開発、製造と販売・・・

 

お互いを信頼し合えば負担が減るのに、
信頼し合えないがゆえに、
お互いの負担が増えている・・・

 

こんな話はたくさんあるのだと思います。

 

そうならないためには、
相手を信じるしかないのですが、
ときに裏切られます。

 

裏切られたからといって、
信用することをやめてしまえば、
お互いにとってマイナスが続くだけです。

 

いっそのこと、
関係が切れればよいのですが、
そういう訳にはいきません。

 

仕事はつながっていますから・・・

 

完全に切り離せないとするなら、
「囚人のゲーム」から抜け出す方法は
1つだけです。

 

お互いにとって
メリットのある状態を明確にして、
それを共に目指すということです。

 

国家同士では難しいですけど
部門同士ならなんとかなるんじゃないか?
と思うんです。

 

とはいえ、今までのことがあるので、
急に、協力し合うことは難しいと思います。

 

だかこそ、できることから、
ルールなどの「しくみ」を活用して、
人だのみにならないような工夫が
必要になります。

 

その「しくみ」を整えながら
できることからやっていくことが、
チームビルディングコンサルティングだと
思っています。

 

中国と韓国については、
反日教育がある限りは難しいでしょうね!

 

たしかに、外に敵を作って、
国内を固めるというやり方は、
強力だし、簡単です。

 

しかし、
グローバルな世の中になって
外とつながらないと国としてやっていけません。

 

ところが、
国民に対して、敵だと言っている手前、
外とは友好的にはなれません。

 

だからこそ、相手の嫌がることを
やめららないわけですが・・・

 

そうなると、しばらくは、
「囚人のジレンマ」から出ることは
難しいだと思います。

 

国家としてここから抜け出すのは
そうとう難しいのではないか?と思います。

 

人は変えられないので、
見守るしかないのですが・・・

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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