前回に引き続き、
お正月休みに読んだこの本から
ブログを書きたいと思います。
見えないものを見る「抽象の目」
「具体の谷」からの脱出
細谷 功 著
著者の細谷さんは、
今、起こっている問題は、
「見えるもの」で解決しようと
しているからではないか?
と問題提起しています。
見えているものが全てでは
ないということを知っていること
が大事だということです。
そうなった時に、
見えていないことに
意識を向ければよい・・・
とはなりません!
どういうことか?というと
知らないことすら知らないことが
あると言うことです。
これを整理すると・・・
①知っている領域「既知」
②知らない領域「既知の未知」
③知らないことすら知らない領域
「未知の未知」
この「3つの領域」があることを
意識することが大事です。
例えば、
コロナ対策のマスクが有効なのか?
という議論をしたとします。
すると、有効か?有効でないのか?
の議論になると思います。
しかし、実は、
マスクをしていたおかげで
ウイルス性胃腸炎に罹らなかった
ということがあるかもしれません。
また、逆に
マスクをすることで、
他のウイルスにさらされていないため
免疫力が身に付かず、
他の感染症に罹るリスクが増えている
かもしれません。
何が言いたいのか?というと、
コロナ禍の議論をしていたのに
コロナとは別の問題が存在している
ということに気付けていたか?
ということです。
このように考えると、
実は、答えがどうこうという以前に
「問い」に気付けていない問題がある
ということです。
つまり、「問い」を発見することから
始める必要がある問題があるということ
なんです。
マスクの「問い」でいうと、
他の感染症に罹る人が増えて
はじめて、免疫力を獲得していない人が
増えてることに気付けたりするのです。
そう考えると
③の「未知の未知」の領域が
どんでもなく広いことに気付きます。
全ての「問い」を把握するのは不可能です。
では、どうしたらよいのか?
それは「どうする家康」です・・・
迷いに迷って判断しない
ということです。
つまり、すぐに、
良い悪いを判断をせずに
保留するということ
優柔不断な家康が、
織田、豊臣の時代を生き延び、
265年という江戸時代の基礎を
作ったことを考えると、
ギリギリまで判断しないというのも
意外と大事だったりするのでは
ないでしょうか?
良い悪いを手放して、
「どうしたらよいのか?」を
考えてみるのも良いのかもしれません。
いずれにしても、
見えないのも(問いのない問題)に
どうやって答えを見出していくか?が
大事になってくると思います。
そういう意味でも
「どうする家康」は、
今の時代に大事なことを
教えてくれそうな気がします。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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