ダイハツ工業の認証試験を巡る
不正の記事を見ていて
違和感を感じることがあります。
それは、誰の責任なんだろう?
ということです。
記者会見で、
トヨタ自動車の中嶋裕樹副社長は、
こんなことを言っています。
2014年以降、小型車を中心に、
海外展開車種を含む
OEM供給車が増えたことが、
開発・認証現場の負担を大きくした
可能性があること、
認識できておりませんでした
つまり、
トヨタ自動車の子会社になることで、
トヨタの要求を聞くようになって、
不正をしてでもなんとかする現場が
より不正をするようになった・・・
より開発のスピードを上げて、
車種を増やして、
認証も1回で通るようにして、
コストを下げろ!と・・・
その結果、トヨタ自動車は、
昨年度、販売台数が世界一となり、
売上高は37兆1542億円と、
過去最高となり、
最終利益は
原材料の高騰や円安の影響により
14%減益したものの
2兆4513億円となりました。
結局、これって、
グループ会社や下請け会社の
犠牲の上に成り立っているものでは
ないのでしょうか?
この点、記者会見の中で、
トヨタ自動車の中嶋裕樹副社長も
「トヨタとして深く反省しております」
と言っていました。
だから、トヨタ自動車にも
責任はあるんだと思います。
しかし、いくら、
親会社から無茶ぶりされたとしても
できないものはできないということを
ダイハツ工業として、
言うべきだったんじゃないでしょうか?
だから、
親会社の無茶ぶりを飲んだ時点で
ダイハツ工業自身の責任です。
この責任は、やっぱり、
ダイハツ工業が取るしかないのだと思います。
ただ、ダイハツ工業の社長が
トヨタ自動車から来ていることを考えると、
いったい、どちら見て仕事をしていたのか?
それでも、結局、
トヨタ工業から社長を受け入れた時点で、
ダイハツ工業の運命が決まっていたのでしょうか?
ダイハツ工業として、
生き残りのつもりでトヨタ自動車の
子会社になったのかもしれませんが、
それがこんなことになるなんて・・・
トヨタ自動車から
ダイハツ工業に送り出された人たちは、
売上を上げることしか頭になかった
のだと思います。
それは、分からなくもないのですが、
まず、最初に現場の声を聞くことが
できていたら、
ここまでの問題にならなかったのだ
と思います。
トヨタ自動車の製造ラインには、
「アンドン」というしくみがあります。
異常を感じた時に、
製造ラインを止める権利が
全ての社員に与えられているそうです。
トヨタ自動車にいる時は
それができても、
ダイハツ工業に来ると、
それができない・・・
それとも、製造部門ならできるけど、
管理部門ではできない・・・
あらためて思うのは、
組織の問題は、どこまでいっても、
人の問題だということです。
今回の不正で失われたものが
あまりにも大きすぎます。
本当にもったないと思うのです。
組織のもったいないをなくしたい!
本当にそう思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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