先日、お客様の社長さんから
人材育成の相談を受けました。
何度も社員に裏切られてきているので
社員を信じて任せることができない
ということでした。
お話を伺っていると、
何度も同じミスを繰り返したり、
嘘をついて誤魔化したり、
仕事を放置したりして・・・
もう一緒に仕事をするのは
無理かもしれない・・・
とのことでした。
能力があるないの話ならまだしも、
嘘をつくとか、仕事を放置するとか
能力以前の問題だと思います。
とはいえ、人がいないから、
頑張って、能力を身に付けて、
仕事を任せられるようにもらいたい・・・
そこで、仕事を任せるんだけど、
同じことを繰り返し、期待を裏切られる・・・
もう辞めてもらいたい・・・
そんなことってあるともいます。
いろいろやってみた結果、
いっこうに改善しないのであれば、、
辞めてもらうという選択肢もあると思います。
ただ、私は、
”今いる社員で3倍の成果を上げる!”
と言っているので、
簡単にはあきらめたくありません。
こんな時に私が大事にしていることは、
「社員を信じる」ということです。
そういう話をすると、
「これだけ裏切られて信じられるかぁ!」
という話になります。
それも、そうだと思います。
ただ、「社員を信じる」という意味が
少し違うように思うのです。
これは、私が尊敬する経営者
星野リゾートの星野社長が
NHKのプロフェッショナル仕事の流儀に
出演された時に言っていた言葉です。
プロフェッショナル仕事の流儀
https://www.nhk.or.jp/professional/2006/0110/index.html
司会の茂木さんが
星野さんにこんなような質問をします。
ホテルを再建する時に
潰れたホテルの従業員を
雇用するなんてリスクではないのか?
潰れるぐらいだから、上手くいっていないのです。
その上手くいっていない従業員を
そのまま雇用しても上手くいくはずがありません。
しかし、星野さんはこう答えます。
ホテルで働ている社員は、
基本的に、人間の性格として、
お客様に喜んで欲しいと思っているのです。
われわれは、そこを信じる。
信じざるを得ない職場なんです。
たしかに、ホテルや旅館は、
たくさんのお客様がいらっしゃるので
社員に任せないと、仕事が回りません。
いつも監視している訳にもいかないし
いつも付き添っている訳にも行きません。
任せないと業務が成り立ちません。
だから、信じざるを得ない・・・
能力があるかないかではなく、
お客様に喜んで欲しいと思っているかどうか?
その気持ちがあるなら、
信じて任せるしかないということです。
それは、他の業種でも一緒だと思うのです。
ミスを繰り返したり・・・
嘘をついたり・・・
誤魔化したり・・・
仕事を放置したり・・・
信じられないようなことをしでかす社員を
信じるなんて難しいと思います。
しかし、その社員が、
ちゃんと仕事をしようとしているなら、
そのことは信じてもいいんじゃないか?
と思うのです。
そう信じることで、
ミスを繰り返したり、嘘をついたり、誤魔化したり、
仕事を放置してしまう背景が
見えるようになるのだと思います。
本人も好きでそうなっているのではなく、
そうならざるを得ない背景があるのではないか?
と思うのです。
その背景をとらえた上で解決しないと
どうにもならない本人を責めるだけで
本質的な解決になりません。
こんな話をすると
瀧田さんはやさしいから・・・と言われます。
それもあるかもしれませんが、
今いるメンバーで成果を出そうとすると
こう考えるしかないという
極めて現実的な話だと思います。
あれもダメ!これもダメ!それもダメ!
と言っていると、
本当に誰もいなくなってしまいますから
結局、人間、強みも弱みもあるから、
強みを活かすしかないのです。
ただ、これも、
本人がちゃんと仕事したいと
思っているのが前提ですから、
そうでない社員までは信じることは
しなくていんじゃないか?
と思います。
やさしいんだか?
やさしくないんだか?
論理的な脳(A脳)と
友好的な脳(C脳)が高いので、
それが出ている感じですかね?
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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