前回のブログで
定額減税が上手くいっていない
ということを書きました。
財政を立て直すために、
増税政策を打ち出したため、
増税めがねと揶揄されて、
意地になったのか?分かりませんが、
減税にこだわるあまり、
単純に給付すればいいのに、
所得税を一時的に免除する仕組みを
導入しました。
やろうと思ったことは
実現できたのだと思いますが、
思った通りになったのでしょうか?
だいたい、こういうことって、
思った通りにならないのです。
今回の定額減税を実施するに当たり、
いったい、どれだけの人に
負担をかけたのでしょうか?
まず、財務省の役人の皆さんは、
今年限りの制度のために、
どれだけ時間を費やしたのでしょうか?
パンフレットを作ったり、
そのパンフレットを発送したり、
HPを作ったり、
Q&Aを作ったり、
そりゃ、大変だったと思います。
また、税務署の職員の皆さんも
窓口での対応や、
今年度の税収の業務の対応も
大変だと思います。
給与ソフトのメーカーも
プログラムの書き換えや
その周知や問い合わせの対応に
大変だったと思います。
そして、実際に給与を計算する
税理士さんや社会保険労務士さん
人事部の担当者の方も
大変な思いをしていると思います。
給付にすれば、
新型コロナの時の仕組みがあるから
これほど大変ではなかったと思います。
減税にこだわった結果、
さまざまところに負担がかかり
現場を疲弊させる結果になりました。
しかも、前回のブログに書いた通り
恩恵が実感できない仕組みなので、
誰も幸せになっていません。
思い付いたことをするのは良いのですが、
それを実行する現場には負担がかかります。
いつもブログに書いている
「ルービックキューブ理論②」です。
青い面を動かしたら、
他の面も動きます。
青い面だけ変えられないのです。
定額減税をしようと思ったら、
いろいろなところに影響が及びます。
所得税だけを減らすことはできないのです。
こだわりは必要だし、
譲ってはいけないこともあります。
しかし、それ故に現場には
負担がかかっていることを
理解する必要はあると思いますし、
こだわるからには
成果につなげることが必要だと思うのです。
結局、これも目的と目標の話です。
自分のためにこだわると
上手くいかなくて、
人のためにこだわると
上手くいのだと思います。
何のためにやるのか?
巻き込む人たちに理解してもらうことが
大切だと思うのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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