言語化よりも前に大事なこと

組織のコンサルティングに入る時は、
月に1回、会議をして、
取り組んでいることの振り返りを
してもらいます。

 

振り返りをする時には
次の4つの質問に対する答えを
紙に書いてもらいます。

 

①できたこと、進んだことは何ですか?

②困っていること、今後取り組みたいことは何ですか?

③次回までに、どうなっていたいですか?

④そのために、何をしますか?

 

振り返りを書いている様子を見ていると
だいたい、組織の状態が分かります。

 

手が動いていない、つまり、
考えたことを言語化できない人が多いと
その組織を変えていくのは
なかなか難しいと思っています。

 

というのは、言語化できないと
再現性がないので、
能力が積み上がって行かないからです。

 

このブログでも何回か紹介している
「成人発達理論による能力の成長」
という本には、

 

 

 

能力が高まらない理由は、
知識の圧倒的な欠落と
言語化の鍛錬不足が原因である
ことが考えられます。

 

と書かれています。

 

ちょっと、元も子もない感じがするので、
もうちょっと柔らかい表現をしている
のでいうと・・・

 

千葉ロッテマリーンズの監督を務め
日本ハムの一軍投手コーチとして
大谷翔平選手も指導した
吉井理人氏の書籍
「最高のコーチは教えない。」には
こう書かれています。

 

 

自分のパフォーマンスを
うまく言語化できる選手は、
調子の波が小さい。

 

さらに、こんなことも書かれています。

 

言語化ができない選手は、
自分のイメージと、
実際に動いている姿が
ずれていることが多い。

 

言語化するというのは
曖昧さを許しません。

 

ブログを書くのも同じなんですが、
自分が何を考えているのか?
頭の中で整理して、明確にしないと
言語化できません。

 

頭の中を整理して、明確にできれば、
フィードバックができます。

 

フィードバックと言うのは、
自分が目指したい結果と現状のギャップです。

 

こうなっていたいんだけど
そうなっていないということです。

 

つまり、それが自分にとっての
課題となります。

 

課題が明確になれば、
解決方法を一緒に考えることもできるし
アドバイスをしたり、協力もしやすくなります。

 

本人が何に困っているのか?
分からなければ、
手の差し伸べようもありません。

 

また、言語化できないと
記録に残らないので、
場当たりに対応することになり、
次回、振出しに戻ります。

 

これを繰り返していても
一向に成長しないのは明らかです。

 

まずは、言語化能力を身に付けないと
成長はありません。

 

ただ、今まで書いていない人が
いきなり書けるようになるわけがありません。

 

また、書くことで、
自分の理解度が明らかになります。

 

つまり、理解していないことが
明らかになってしまうので、
怒られる・・・
馬鹿にされる・・・
という恐れがあると
言語化するのがコワくなります。

 

言語化できないというのは
能力の問題もあるのですが、
まずは、書いたことが否定されない
環境を作ることが大事です。

 

まずは書けるようにして、
そこから、少しづつ、理解を深めていく
ようにしていくことが必要です。

 

結局のところ、
できることしかできません。

 

その人のスピードでしか
成長できないのです。

 

それを認めない限り、
いつまでも成長はないのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

=======================
組織の問題点を可視化しませんか?
=======================

組織診断「ソコアゲ」は
「チームビルディング」×「独自のSSR理論」で
成果を生み出し続ける組織へと導きます。

https://sokoage.net/

①離職率と生産性の問題を同時に解決します。
②管理職のマネジメント能力を向上させます。
③自然とモチベーションが上がる組織環境を実現します。

お問い合わせはコチラ
https://robotjinji.co.jp/contact-us

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です