指示をしないでやって欲しい

先日、管理職の方と面談している時に
こんな話になりました。

部下に指示をしなくても
やって欲しいんですよね！

そうですよね！

部下に指示をしないで
自分でやってくれたら最高です。

では、指示しないのに
やるというのはどういうこと
なんでしょうか？

それは、
部下自身が自分で判断して
行動している
ということです。

では、どうなっていたら、
部下は自分自身で判断できるで
しょうか？

それは、
5W2Hが分かっている状態です。

いつやるのか？
誰が（誰と)やるのか？
何をやるのか？
なぜやるのか？
どのようにやるかのか？

5W2Hが分かっていれば、
部下は自分で判断できます。

ただ、常に5W2Hを伝えるのは、
時間も手間にかかり、現実的ではありません。

何よりも、それって、
指示しないでやって欲しい状態では
ありません。

では、どうしたら良いのでしょうか？

それは、ミッション・ビジョン・バリュー
を伝えることです。

ここで言う
ミッション・ビジョン・バリューは
一般的に言われている
会社のものではなく
やって欲しい仕事のものです。

ミッション・ビジョン・バリュー
と言われると
特別なものをイメージするかも
しれませんが、
一つ一つの仕事にもあります。

ビジョン：どうなっていたらよいのか？
ミッション：何のためにやるのか？
バリュー：何を大事にやるのか？

１つ１つの仕事に
ミッション・ビジョン・バリューがあります。

この３つが分かれば、
5W2Hを自分で考えることが
できるようになります。

ここで大事なポイントは、
「考えることができるようになる」
ということです。

いつもブログに書いていますが、
人ができるようになるには、
５つのステップがあります。

知らない
↓
知っている
↓
やってみる
↓
分かる
↓
できる
↓
している

その仕事の
ミッション・ビジョン・バリューが分かっても、
仕事についての知識がなければ
（知らなければ）、
自分で考えることもできません。

次に、仕事についての知識があっても
自分でやってみないと、
仕事ってこういうものだ！ということが
分かりません。

そして、仕事ってこういうものだ！
ということが分かれば、
自分で考えてできるようになります。

そして、これらをクリアした先に、
指示しないでやっている
という状態があります。

何が言いたいのか？というと、
指示しないでやって欲しいなら、
このステップを１つ１つクリアする
必要があるということです。

その仕事について、
知識がないのか？
やってみていないのか？
分かっていないのか？
分かっているのにできないのか？

知識がないなら
教えれば良いのですが、
やってみる、わかる、できるは、
試行錯誤が必要です。

そして、その試行錯誤には
コーチングが必要です。

指示をしないでやって欲しいなら、
上司がコーチングをしながら、
この５つのステップを１つ１つ
押し上げる必要があるということです。

で、もし、上司として、
このことを「知らない」のであれば、
上司自身、この５つのステップを上がる
必要があるということです。

で、それをやっているのが、
私の仕事です。

上司の方に
コーチングに必要な知識を教えて、
やってみてもらって、
わかるようになってきて、
できるようになってきたら、
また、元に戻らないように
フィードバックをする・・・

結局、すぐにできるようにならないし、
人はすぐに元に戻るから
やり続けるしかないのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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