この時期、新入社員研修の依頼を
いただくことがあるのですが、
お断りをしています。
なぜなら、
新入社員研修が苦手だからです。
私が依頼いただく案件だけ
かもしれませんが、
最近の新入社員研修では、
教育担当者の方から
厳しく指導して下さい!
と言われることが多いです。
社内の人が
新入社員に厳しくできないので、
社外の講師に厳しくして欲しい!
ということのようです。
厳しくされることに慣れていないので、
厳しくできないというのは分かりますが、
新入社員研修だけ厳しくしても
意味がないと思うのです。
そもそも、厳しくするには、
本人との信頼関係が必要です。
信頼関係もできていないのに
厳しいことを言っても、
相手は恐怖しか感じません。
たしかに、恐怖を感じれば
シャキッとするかもしれません。
しかし、それは、その時だけで
講師がいなくなれば、元に戻ります。
だから、
新入社員研修だけ厳しくするのは、
意味がないと思います。
それよりも、
本人が目指している状態を明確にして
そこに近づくにはどうしたら良いか?
を一緒に考えた方がよいと思うのです。
しかし、この話は不評です。
なぜなら、これも、
私がいる時はできますが、
配属先の上司は、
本人の目指している状態に近づける
なんてことができないからです。
実際の職場ではできないのに
研修で希望を持たせてしまうと
そのギャップが辞めるキッカケになる
というのです。
それも理解できます。
やはり、私は新入社員研修には
向いていないのだと思います。
ただ、今の若い人たちは、
自分が目指している状態に近づけないなら
辞めていきます。
そういう意味では、
新入社員を受け入れる体制を変えないと
新入社員と上司のギャップはなくならない
と思うのです。
今の上司世代は、
たくさんいる同期の中で
競争を生き抜いてきた人たちです。
教えられたこともなく
見よう見まねで仕事を覚えてきた人たちです。
インターネットが少しづつ入ってきたぐらいの
タイミングですから、仕事のスピードも
今ほど早くありませんでした。
残業も当たり前でしたから
量をやることで質を上げるやり方が
可能でした。
それなら、厳しくすれば、
人が育つというのは分かります。
とにかく量をやれ!で済むのですから・・・
しかし、今は、限られた時間の中で
成果や成長を求められています。
その違いを認識して教え方を変えないと、
ただ、厳しくすれば人が育つという
スタンスで新入社員研修をやっても、
結局、上手く行かないのだと思います。
教育担当者の方も分かっていると
思うのですが、
現場の上司から言われると
外部講師に言わなければならない
のだと思います。
つぎはぎのようなその場限りの対応も
限界を迎えているように思います。
新入社員研修も大事ですが、
会社全体の人事戦略を変えていく
必要があると思います。
そういう意味では、
人事部が戦略をもって組織を変えていく
ということが必要なんだと思います。
今日も最後まで読んでいだき、
ありがとうございます。
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