成長は必ずも幸福を保証しない

先日、コンサルティングをしていたら、
管理職の方からこんなことを言われました。

 

私ばかりが頑張っていて、
周りの人は手を抜いているようで
ズルいように思います。

 

なんか、分かる気がします。

 

この管理職の方は、
本当に優秀で、有言実行!
やると決めたことは必ずやります。

 

成果の出し方を心得ている
のだと思います。

 

しかし、それだけに、
この管理職の方から見ると
言ったのにやらない部下は
手を抜いているようにしか見えない
のだと思います。

 

こんな管理職の方から
私ばかりやっているのは不公平だ!
と言われると、返す言葉もありません。

 

ただ、先日のチームビルディングの
合宿で学んだインテグラル理論だったら、
答えになるかもしれません。

 

人には発達の段階があります。

 

インテグラル理論では、
その段階を色で表します。

 

第1段階 衝動的段階(マジェンダ)
感情的に反応します。
モヤモヤや違和感を感じます。

 

第2段階 利己的段階(レッド)
自分中心的な意見を持ちます。
自分の欲求の充たすことを優先します。

 

第3段階 社会順応型段階(アンバー)
社会的な文脈や法律に基づいて
意見を持ちます。
世間というものを意識するようになります。

 

第4段階 合理性段階(オレンジ)
相手の背景や客観的な視点から
自分の意見を持ちます。
世間というものを疑うようになります。

 

第4.5段階 相対主義型段階(グリーン)
人と人は違うという立場から、
判断を手放そうとします。
「真実」が一つではないことを理解する
ようになります。

 

第5段階 統合的段階(ティール)
世界と自分を切り離して、
判断を手放せています。
対立を生み出している構造に
アプローチできるようになります。

 

この段階で言うと、
この管理職の方は、
4段階から4.5段階の間にいる
のだと思います。

 

頭では、人と人が違うことが
分かっていて、
自分と同じようにできないことを
認めながらも、
できない人を目の前にすると
許せない感情がわきあがってくる
のだと思います。

 

これは成長ゆえの悩みです。

 

第2段階(レッド)
第3段階(アンバー)にいたら
こんな想いをすることはなかったのです。

 

つまり、
今のような悩みを
抱えるようになったのは、
発達段階が上がったからなのです。

 

それについて、
入門 インテグラル理論では、
次のように書かれています。

 

※入門ですが難解です。

 

発達は必ずしも幸福を保証しない。

人に気づかなくてもいいもの
見なくてもいいもの
考えなくてもいいものに意識を向けさせ、

まわりの誰とも共有できない
苦悩を背負わせる可能性を秘めている。

発達とは、
報酬を求めて「する」ものではなく、
やむにやまれず起きてしまうもの
なのです。

 

だから、冒頭の
仕事ができて、人一倍仕事をやってしまう
管理職の方に声をかけるとしたら、
こんな感じでしょうか?

 

悩んでいることが成長であり、
成長はするものではなく
してもしまうものだから、
その成長を人に求めることはできなくて
ただ、待つしかありません。

そして、待てることが、
さらに成長するということなんです。

 

結局、人を変えることはできなくて
自分の考え方を変えるしかない
という答えにならない答えが
答えということになります。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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