組織づくりのコンサルティングをしていると、
よくいただく相談に、
「成果を取るべきか?育成を優先すべきか?」
というものがあります。
どちらを優先すべきか、
悩んでいる方がとても多いのです。
例えば、成果を優先するのであれば、
部下にはできることだけを任せて、
残りはすべて上司が対応すれば済みます。
部下は得意なことだけをこなしていればよく、
上司も教える手間がかからないため、
自分の仕事に集中できます。
一方で、部下は新しいことにチャレンジしないので、
育成という観点では進んでいません。
逆に、育成を優先するなら、
部下にはまだできないことにも
挑戦してもらう必要があります。
当然、上司は教えたり、
サポートしたりする時間が必要になります。
また、仕事を任せる以上、
成果物のチェックややり直しも必要となり、
自分でやるより時間がかかってしまいます。
さらに、うまくいかなかった場合、
お客様にご迷惑をおかけする可能性もあり、
リスクも伴います。
そう考えると、
まずは成果を上げることが優先で、
育成は後回しになるのも
当然のことのように思えます。
しかしその一方で、
成果ばかりを追い続けていると、
部下の成長が止まり、
将来必ず行き詰まります。
上司が手一杯になったとき、
部下に仕事を任せようと思っても、
育っていなければ任せることができません。
だからこそ、成果だけでなく、
育成も並行して進めておく必要があります。
「成果を取るのか?育成を取るのか?」
永遠のテーマのように思えるかもしれません。
ただ、永遠のテーマとして放置していては、
永遠に解決しないので、
私なりの答えを出してみたいと思います。
そもそも、
「成果」と「育成」のどちらを取るべきか?
を判断できない理由は、
両者が異なる時間軸で判断しているからです。
成果は、1ヶ月・3ヶ月・半年など、
比較的短期のスパンで判断されます。
一方で、
育成は、1年・3年・5年といった
長期的な視点が求められます。
当然、成果の方が優先されがちです。
なぜなら、短い時間軸のほうが
先に結果が出るからです。
異なる時間軸で比べる限り、
優先順位を決めるのは困難です。
では、どうすればよいのか?というと、
「時間軸を揃える」ということです。
つまり、育成についても、
1ヶ月・3ヶ月・半年といった短期目標を
設定するのです。
例えば、「1年後にこうなっていてほしい」
という目標があれば、
それを実現するために、
1ヶ月後・3ヶ月後・半年後には
何ができているべきかが明確になります。
そうすると、
短期目標が達成されていないことを、
成果と同じように
「問題」として捉えることができるように
なります。
このように時間軸を揃えることで、
「成果」と「育成」を比較・判断できるように
なるのです。
結局のところ、組織にとっては
「成果」も「育成」も、どちらも大事です。
だからこそ、
「どうすれば両方を実現できるか?」
を考えることが必要なのです。
ただし、時間軸を揃えて考えなければ、
育成の優先順位は上がらないと思います。
「成果を取るのか?育成を取るのか?」
この問いに単純な正解はありませんが、
時間軸を揃えて考えることで、
初めて適切な選択ができるようになります。
そういう意味で、
この問題を解決するのに何より大切なのは、
育成計画を立てて運用することだと思います。
今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。
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