最近コンサルティングの現場で感じるのは、
「成果を上げるには能力が足りていない」
という現実です。
もちろん、
人材育成の必要性は感じています。
ただ、それ以前に
「能力そのものが不足している」
というケースが少なくありません。
若い頃に学ぶ習慣が身についていないと、
大人になってから学ぼうとしても、
なかなか学べません。
思い返せば、私たちの世代は、
よく分からないままに
“強制的に”学ばされてきました。
しかし、
その中で自分なりのやり方を見つけ、
何とか学んできたのです。
不器用ながらも、
それなりの学習能力を
身につけてきたのだと思います。
今になって、
もっと良いやり方があったと
気づくこともありますが、
いずれにしても
「強制力」があったからこそ、
能力を高められたのだと思います。
一方で、
今の時代は「ゆとり教育」の影響もあり、
強制されることが少なくなりました。
本人の意思が尊重されるため、
やりたくなければ、
やらされることもありません。
それは、
一見「イヤな思いをしなくて済む」ように
見えるかもしれませんが、
良いことばかりではありません。
強制がない分、「学習の機会」自体が
失われているのです。
自分から学ぼうとする人以外には、
学ぶ場が与えられません。
その結果、
能力が育ちようがないのです。
ゆとり教育の中では、
できない人がそのまま置き去りにされる一方で、
できる人は自ら学び、どんどん伸びていきます。
私は「強制が良い」とは思っていませんが、
強制される中で学ぶ力を得たことは、
否定できません。
もし私が今の時代に生まれていたら、
今の仕事ができていたか?自信がありません。
結局、ゆとり教育は
「能力格差を広げただけ」だった
ように感じます。
今の若い世代は、
そうした環境の中で育ち、
成果を出すのに苦しんでいるように見えます。
ゆとり教育はゆとりを生んだのでしょうか?
能力を身につけることなく社会に出て、
戸惑い、苦しんでいる姿を見ると、
ゆとりがあるようには見えません。
では、どうすればいいのか?
私は「職場で教育をやり直す」しかない
と思っています。
ただし、
昔のように強制するわけにはいきません。
目的や目標をしっかり伝え、
やる意味を理解してもらいながら、
自分なりのやり方を見つけてもらう。
そんな関わり方が必要です。
人は、できることしかできません。
だからこそ、
その人の「強み」を活かす方法で、
まずは「できる」経験を積んでもらうこと
が大切です。
一度、自分のやり方でできるようになれば、
ゴールのイメージが明確になります。
イメージができたら、他のやり方も理解できて、
アドバイスを聞けるようになります。
本来の「ゆとり教育」の目的も、
やり方を押し付けるのではなく、
自分なりのやり方を見つけられるように
することだったと思います。
でも、実際には、
その「ゆとりの時間」で放置されてしまった。
それが問題だったのだと思います。
だからこそ、今必要なのは、
「ゆとりの時間」を活かして、
本人が試行錯誤できるように関わることです。
これが“コーチング”の役割だと思います。
目標を設定し、そこに向かう過程で
問いかけを受け、自分で考えながら、
自分なりのやり方を見つけていく・・・
結局、できるようになるプロセスは
昔も今も変わりません。
試行錯誤が必要です。
ただ、「一人でやらせる」のではなく、
他者が関わることで、
学びをより効果的に進めることが
大事なのだと思います。
やり方が分かっている分だけ、
本人に成長意欲があれば、
今の方が成長が早いかもしれません。
今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。
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