「やりたいことができない」と言ってくるのはチャンス

お客様の会社の幹部の方から
相談にのって欲しいというメールが
送られてきました。

お話を聴いてみると、
今年の4月に入社した新入社員から
「やりたいことができないので
会社を辞めたいと思っています」
という話をされたということでした。

退職代行を使ったり、
音信不通になる新入社員がいる中で
直接相談してくれるなんて、
良い社員さんだな!と思いました。

幹部の方もそう思ったみたいで、
何としても残って欲しいと思って
相談してくれたそうです。

その新入社員は
製品開発の仕事がしたくて
入社したそうです。

ところが
最初の配属は製造部門でした。

「自分は開発がやりたくて
この会社に入ったのに
なぜ製造の仕事をするのか?」

そう感じて、
退職を考えるようになったのです。

会社としては、この新入社員に
開発部ではなく製造部に配属した意図を
伝えたつもりだったのですが、
伝わっていなかったようです。

さらに、GW前の駆け込みで、
製造部門が忙しすぎたのも
あるかもしれません。

いずれにしても、
人は、意味を見失った時に
仕事がつらくなります。

それは、自分が仕事をする目的と
会社から与えられた目標が
つながらない時です。

いつもブログに書いていますが、
目的と目標はセットです。

目的と目標がつながっているから
目標を達成しようと努力できます。

つながっていないと
何のために努力をするのか
分からなくなります。

だから、つらくなるのです。

では、製造の仕事と開発の仕事は
本当に無関係なのでしょうか?

製品を実際に作る工程を知っているかどうかで
開発の質は大きく変わります。

「この設計では製造できない」
「ここを変えればもっと作りやすくなる」
そういった判断ができるのは
製造現場を知っているからこそです。

現場を知らずに開発した製品は
どれだけアイデアが優れていても
実現できないことがあります。

製造を経験したことが
より良い製品の開発につながります。

しかし、
これは上司にとっては当たり前でも
新入社員には理解できません。

経験がないから理解できないのは
当然のことです。

理解できないことを責めるのではなく
理解できるように伝えるのが
上司の仕事です。

つまり、
部下が持っている仕事の目的と
会社から与えられた目標をつなげるのは
上司の仕事なのです。

この時に必要なのが「対話の力」です。

対話とは・・・

自分の意見を伝える時に、
なぜそう思うのかという
考えや背景も伝え、
相手の意見を聴く時に、
相手がなぜそう思うのかという
考えや背景も理解しようとする
コミュニケーションのことです。

特に今の新入社員は
タイムパフォーマンスの意識が高く、
無駄なことをしたくないという思いが
強いのだと思います。

それ自体は否定することではありません。

ただ、「無駄かどうか」を判断するには
経験が必要です。

経験のない新入社員には
今やっていることが無駄かどうか
まだ判断できないのです。

だからこそ、
優れた開発者になるために
今、製造部で何を学んでいるのか。

その意味を丁寧に伝えることが
上司の役割です。

「やりたいことができない」という言葉は
対話のチャンスです。

そこを面倒くさがらずに寄り添える組織が
人を育て、強くなっていくのです。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

面談シートを差し上げます!

話す順番やセリフが書いてあるので、
このまま話せば、社員が成長を感じることができる面談ができるようになっています。

通常はコンサルティングに入っているお客様に提供しているものを、
今だけ無料で差し上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です