先日、相談を受けた時に
こんなことを言われました。
チームビルディングって、
みんなで決めるって言うけど
みんなでは決められない
と思うんですけど・・・
その通りだと思います。
決めるのは1人です。
だから、
みんなで決めることは
できません。
しかし、
自分で決めないと
自分事にならないので、
みんなが自分事にするためには、
みんなで決める必要があります。
ちょっと、何を言っているのか?
わからないかもしれません。
結論から言うと、
みんなで意思決定のプロセスに
関わるということです。
そもそも、
意思決定が難しい問題は、
簡単には決められません。
悩んで悩んで決めます。
先ほども書いたように
決めるのは一人ですから、
最終的には誰かが意思決定をします。
この時大事なことは、
一人で悩まないことです。
簡単に決められないということを
共有する必要があるのです。
決めた人も安易に決めたのではなく
いろいろな選択肢のある中で、
悩みに悩んで決めたということを
知ってもらうということです。
社長さんからいただく相談として、
社長が決めたことに対して、
社員から文句ばかり言われる・・・
みたいな問題があります。
これはまさに
社長が悩んで決めたという
プロセスを共有していないから
起こることです。
社員が文句を言うことなんて
(あえてこんな言い方をします)
すでに社長は十分に悩んでいて、
検討済みなんです。
そして、悩んで検討した結果、
決めたことなんです。
それなのに、
社員から文句を言われると、
社長としては・・・
自分がこんなに悩んで決めた
とは知らずに
勝手なことを言いやがって!
と思うんじゃないか?と思います。
しかし、
社員にしてみれば、
社長が悩んでいたことも知らないし
教えてもくれないのだから、
知りようがないのです。
だから、
悩みに悩んだ結果、
決断せざるを得なかった
というプロセスを
知ってもらうことが必要なのです。
そのプロセスを知れば、
社長の選択も支持できるのだと
思います。
つまり、
みんなで決めるというのは、
みんなで決めるのはなく、
決めるまでのプロセスを
みんなで共有するということです。
今、ちょうど、
アメリカのバイデン大統領が来日して
日本政府から
防衛費の増額や台湾防衛や
IPEFへの参加など
決まったことだけ知らされます。
これも
簡単に決まったことではない
と思うのです。
協議に協議を重ねて
決めたことだと思うのです。
しかし、
そのプロセスの説明がないから、
批判が起こるのです。
これと同じことが
職場でも起こっています。
意思決定には
必ず背景があります。
その背景が理解できて、
はじめて、
その意思決定を自分事にできるのです。
最終的に決めるのは一人ですが
それまでプロセスを共有することで
みんなで決めたことになるのです。
そして、そこから、
チームビルディングが始まるのです。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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