リスクを避けるというリスク

先日、ネットを見ていたら、
こんな記事を見かけました。

 

“マスク生活”で免疫力は?
「ウイルスに過剰反応」も…
サル痘・小児肝炎 新たな感染症広がり
https://news.yahoo.co.jp/articles/6545ac5adff16f8aa38d1afa930345db9a4a9f64

 

長い間、マスクをしているうちに
人間の免疫力が低下して、
コロナ以外の感染症が流行する
可能性がある・・・

 

日本を含め
世界で次々に確認されている
“原因不明の小児肝炎”も
この免疫力の低下による可能性が
高いのだそうです。

 

また、欧米では、
天然痘に似た症状の感染症
“サル痘”の感染が拡大しています。

 

新型コロナの感染対策をすることで、
逆に従来の感染症に対しては
弱くなってしまう。

 

そんな笑えない事態が
起きているようです。

 

ただ、これと同じようなことが
組織で起こっているのです。

 

組織で動くときに
人と人は違うので、
意見の対立が起ったりします。

 

その対立を避けようとして、
お互いに思ったことを言わずに
丸く収めようとします。

 

思ったことを言わずにいれば、
対立も起こらずに
もめ事もなくなります。

 

しかし、その組織では、
思ったことを言わないために
本音で話すことがなくなり、
お互い、遠慮して、
別の問題が起ったりします。

 

つまり、
対立を避けようとして、
うやむやにすることが、
長い目で見た時に
組織にとってプラスにならない
ということがあるのです。

 

これは、
いつもブログで説明している
「タックマンモデル」です。

 

「タックマンモデル」は
4段階に分かれます。

 

①形成

②嵐

③秩序

④成果

 

Uの字の一番下が②「嵐」です。

 

組織が変わる時に、
右肩上がりに良くなりません。

 

いったん、
Uの字の底(谷)に向かって
落ちていって、
底を打って上がっていきます。

 

言いたいことを言おうとすると
耳の痛い話をしなければ、
ならない時があります。

 

そうすると、
気まずい思いをすることに
なります。

 

これが、
Uの字の底(谷)に向かって
落ちていくイメージです。

 

ここで、ほとんどの組織が、
不安になって、
言いたいことを言うことを
やめてしまいます。

 

つまり、
対立を避けようとします。

 

それによって
対立は回避できましたが、
Uの字の底(谷)をくぐっていないので、
組織は変わっていません。

 

組織は変わっていないので、
同じような問題が起きます。

 

同じような問題が
起きないようにするためには、
Uの字の底(谷)を
くぐる必要があります。

 

しかし、
Uの字の底(谷)に向かうには
恐怖が伴います。

 

その時に大事なのは、
何のためにやるのか?という
「ミッション」と
どうなったらよいのか?という
「ビジョン」が大事なのです。

 

「ミッション」があれば、
Uの字の底(谷)に向かう恐怖に
打ち勝つことができるし、
「ビジョン」があれば、
やり続けることができます。

 

そういう意味で、
うやむやにすることなく、
対立を恐れず、
言いたいことを言うためにも、
「ミッション」と「ビジョン」が必要です。

 

そして、大事なことは、
Uの字の底(谷)に向かう前に
「ミッション」と「ビジョン」を
共有しておくことです。

 

「ミッション」と「ビジョン」
という共通言語があるからこそ、
組織は変われるのです。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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