一番じゃなきゃダメですか?

先日、お問い合わせをいただいた
会社さんと面談をしました。

相談いただいた内容は、
社員が言われたことしかしないので、
自分で考えて仕事ができるように
なって欲しい!ということでした。

そこで、言われなくてもやるというのが
どうなっていたら実現するのか?
一緒に考えてみました。

言われなくてもやるということは
自分で判断してやるということです。

自分で判断できるというのは、
何が良くて、何がダメなのか?
分かっているということです。

何が良くて、何がダメなのか?
分かっているためには、
何をためにやっているのか?
分かっている必要があります。

良いか?悪いか?は
目的によって決まります。

つまり、目的が明確でないから
何が良くて、何がダメなのか?
自分で判断できなくて、
言われるまで動けないのです。

そんな話になったのですが、
目標はちゃんとあって、
毎年、会議で伝えているとのことでした。

そこで、
どんな目標なのか?聞いてみました。

すると・・・

〇○県で一番の〇〇を目指します!
という目標でした。

なるほど・・・

そこで、

一番じゃなきゃダメですか?
と聞いてみました。

すると、答えに困っていました。

〇○県で一番の〇〇を目指します!
という目標は分かりやすいと思います。

分かりやすいから、
目標にしたのかもしれません。

しかし、目標が分かりやすくても
目的が分からないと伝わらないのです。

どんなことでも一番を目指すのは
大変だと思います。

その大変なことに、
目的も分からずにやるはずがないのです。

では、どうして、
目的が説明できないのでしょうか?

それは、言っている本人にしたら、
当たり前すぎて考えていないのです。

考えていないなら、
考えてもらうしかありません。

というわけで一緒に考えました。

○○県で一番の〇〇になったら、
相見積りがなくなって言い値で受注できる
ようになるかもしれません。

相見積りがなくなって言い値で受注できれば、
高い金額で受注できるようになります。

高い金額で受注できれば、
給与が増えるかもしれないし、
最新のパソコンに買い替えることが
できるかもしれません。

さらに、相見積りがなくなると、
見積りを作る業務がなくなるので、
ゆとりを持って仕事ができるようになります。

ゆとりを持って仕事ができると
有給休暇が取りやすくなるかもしれません。

このよう具体的に考えれば、
○○県で一番の〇〇になることは、
社員にとっても価値があることです。

しかし、
目標が何のためにやるのか?
社員にも分かるように伝えないから
やろうと思わないのです。

やろうと思わないことは考えないので、
言われたことしかしないのです。

人はやりたいことしかしません。

やりたいことはなんとかして
やろうします。

だから、考えるのです。

やりたくなるように伝えることが
大事だと思っています。

今日も最後まで読んでいだき、
ありがとうございます。

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