前回のブログで、祖父の言葉に頭に来て、
会社を辞めたという話をしました。
感情的になって、周りが見えなくなって
思っても見ない結果を迎える
ということがあります。
ただ、これも、
学者の方々が研究をしていて
そうなる理論が確立しています。
それは、U理論の話です。
私は、U理論を学ぼうと思って、
本を読んでも良く分からなったのですが、
チームビルディングの師匠の石見さんから
エッセンスを学んで理解できる
ようになりました。
U理論を実務レベルで
説明すると次のようになります。
上にいくのか?下に行くのか?の話です。
頭にくるというと上手く行かないし、
腹落ちするというと上手く行く
という話です。
つまり、
「上」に行くと上手くいかなくなります。
今回のブログでは、
どのように「上」に行くのか?を
説明したいと思います。
文章で書くと上から下になるのですが、
順番としては次の通りです。
1.ダウンローディング
(ただ起きたことを受け取る段階)
物事が起きたことを
無感情に受け止めている段階です。
まだ心は中立で、深く考えたりしていません。
ここが出発点です。
2.盲目(自分が正しいと思い込む)
自分の考えが正しいと思い込んでいるため、
目の前で起きていることを認識できません。
3.見ようとしない(都合よくしか見られない)
見たくないものには目を向けず、
物事を自分にとって都合の解釈します。
客観的に物事が見れなくなります。
4.心を閉ざす(自分の正しさに固執する)
自分の考えに閉じこもり、
必死にそれが正しいと証明しようとします。
周囲の声や別の意見は、聞く耳を持ちません。
5.相手を感じなくなる(自己中心になる)
自分のことで頭がいっぱいで、
相手の気持ちや状況をまったく考えなくなります。
「他人のことなんて関係ない」となってしまう状態です。
6.しがみつく(他の考えを受け入れない)
今の考えにしがみつき、それ以外は全否定します。
視野が狭くなり、アドバイスを受け入れる余地はありません。
7.他人のせいにする(責任転嫁・傲慢)
「私は悪くない!全部あの人のせいだ!」と
完全に他責になります。
自ら問題の当事者であることを放棄し、
上から目線で周囲を見下すようになります。
8.操作しようとする(周囲をコントロール)
自分の望む結果を得るために、
他人をコントロールしようとします。
本当は自分の考えなのに、
それを「誰かの意見」のように見せかけて
周囲を動かします。
9.自分にウソをつく(自己欺瞞)
現実を都合よく書き換え、
自分の中で「なかったこと」を「あったこと」に
「あったこと」を「なかったこと」にしてしまいます。
やがて、何が事実で何が作り話なのか、
自分でも分からなくなっていきます。
10.力で押さえつける(権力の乱用)
立場や声の大きさを使って、
反論や異なる意見を力でねじ伏せようとします。
脅しや怒声で他人を従わせようとする危険な状態です。
11.関係を切る(見捨てる)
思い通りにならない相手との関わりを断ち、
距離を取り始めます。
話すことをやめ、心を完全に閉ざします。
12.相手を攻撃する(殲滅)
ついには相手を「敵」と見なし、
打ち負かすことに全力を注ぎます。
言葉や行動で徹底的に相手を傷つけるようになります。
13.破壊(人間関係の崩壊)
人間関係は崩壊し、
もはや修復不能なところまで来てしまいます。
信頼もつながりも断ち切られ、終わりを迎えます。
これは、学術的に確立した理論なので、
誰であっても当てはまるものです。
私も感情的になるとこうなります。
頭にくれば来るほど、
このプロセスが進んでいきます。
最終的に待っているのは、
人間関係の「破壊」です。
大事なことは、感情的になった時に
このプロセスを上がっていくことに
気付くことです。
ただし、
6.しがみつく(他の考えを受け入れない)
までで気付ければよいのですが、
それ以上進むと、もう止まらなくなります。
チームビルディングを進めていくと、
どうしても感情的になる場面に出くわします。
人と人は違う前提で、
一つのことをしようとするので
どうしても対立が起こります。
しかし、今いるメンバーしかいないので、
結局、対話で乗り切るしかありません。
その時に、こういうことを知っておくと、
相手の中で起こっていること、
自分の中で起こっていることを自覚できるので
組織の崩壊を回避することができます。
ただ、感情はコントロールできないので、
当事者は難しいと思います。
祖父と私の関係は、
お互いに最後まで行ってしまって、
人間関係の「破壊」まで行ってしまいました。
それを経験しているからこそ、
そうならないように
いかにして「対話」に持ち込むのか?
を大事にしています。
今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。
効き脳コーチングしませんか!
効き脳診断をして、
アナタの「強み」を可視化して
「強み」についてコーチングしませんか?

効き脳診断をしていただき
ZOOMを使って診断結果について
コーチング的にセッションをします。
(約60分間)
効き脳コーチングの詳しいことはコチラ
コメントを残す