丸投げと任せるの違いは?

先日、お客様の社長さんと面談をしている時に
こんな相談をいただきました。

社員が自分で判断できるようになるために
ある業務を任せているのですが、
社員から丸投げではないか?
と言われてしまいました。

そう言われて、あらためて考えると
「丸投げ」と「任せる」の違いが
分からなくなってきました。

「丸投げ」と「任せる」の違いを教えて下さい。

今日は、「丸投げ」と「任せる」の違いについて
書いてみたいと思います。

「丸投げ」とは指示が曖昧です。

曖昧だから、
「丸投げされた側」は自走できません。

これに対して
「任せる」とは指示が明確です。

指示が明確だから、
「任せられた側」は自走ができます。

つまり、「任せる」とは、
権限の範囲を明確にした上で、
相手のタイプに合わせて
明確な指示を与えることです。

だから、例えば、
お弁当を2個適当に買っておいて!
という指示は、「丸投げ」です。

「適当に」では、目的も分からなければ、
予算も分かりません。

それに対して、
お客様と2人で昼食を取りながら、
会議室で打ち合わせをするので、
一人3000円の予算で
お昼の用意をしておいてね!
という指示は、「任せる」です。

目的も伝えられているし、
予算も伝えられているので、
幕の内弁当とお味噌汁と
なんなら、お茶とコーヒーを用意しよう
と自走して考えられます。

このように、「任せられた側」が、
イメージできるように伝えることがポイントです。

では、どうしたら、
このようにイメージできるのでしょうか?

これに関しては、
ライフネット生命の元の社長の
出口治明さんの
図解 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
が参考になると思います。

この本には、
適切に任せるための4つのポイントが
書かれています。

①期限
②優先順位(判断基準)
③目的・背景
④レベル

一つ一つ解説したいと思います。

①期限 
任されたことを「いつまで」にやるのか?
を伝える必要があります。

「なるべく早めに資料を作って」ではなく
「明日の15時までに資料を作って」
のように明確に伝えないと
その時間までに資料が上がってくることは
ありません。

②優先順位(判断基準)
任されたことの中で何が一番重要なのか?
を判断する基準を伝える必要があります。

「いい感じのプレゼン資料を作って」ではなく
「分かりやすさを最優先にプレゼン資料を作って」
のように大事なポイントを伝えることで、
イメージした資料ができます。

③目的・背景
何のために指示されたことをするのか?
目的や背景を伝えることが大切です。

何が適切で何が適切でないかは
目的や背景によって決まります。

「競合他社の情報を調べて」 ではなく、
「来月の戦略会議で差別化を議論するため、
競合他社の情報を調べて」と言われれば、
任された側が創意工夫ができます。

④レベル
とりあえず70%を目指すのか?
完璧の100%を目指すのか?
によって対応が変わります。

「議事録を作成して」ではなく、
「まずは箇条書きでいいから、
要点だけまとめた議事録を作成して」
と言われれば、
部下も気軽に取り組めて、
すぐに着手してくれると思います。

以上が、
適切に任せるための4つのポイントです。

よく、任せた限りは
口出ししてはいけないと言われますが、
この4つのポイントを伝えているからこそ
口出しをしなくてよくなるのです。

とはいえ、伝わっているかどうか?は
やってみないと分からないことがあります。

そう言う意味で、任せっぱなしにするのではなく、
途中で確認することが大事だと考えています。

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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