6回に渡って、
チームビルディングの手法について
お話をしてきました。
最終回の今回は、実際にどのように
チームビルディングコンサルティングを
進めていくのか?
についてお話をしたいと思います。
チームビルディングとは
タックマンモデルを人工的に引き起こす
ことだとお話をしました。
「人工的に引き起こす」と言い方が
分かりづらいかもしれませんね!
説明します。
チームビルディングコンサルティングを
実施する場合、職場単位で行います。
そして、職場のメンバーで達成したい
成果目標を決めてもらいます。
例えば…
店舗の売上を105%にする
新規顧客のメールアドレスを200個集める
店長がシフトから外れても
お店が回るようにする
等、その職場でやりたいことを
成果目標にします。
自分たちで決めることが大切です。
それを6ヶ月とかの期間を決めて、
達成するように支援をしていきます。
すると、期限と目標が設定されるので、
そこには人工的に「谷」が現れます。
「谷」を越えないと
成果目標が達成できないからです。
ビジョンのところでお話したように
自分たちが本当にやりたいことを
目標にしないと底が抜けます。
そもそも、社員さんが目標設定を
出来ない会社もあります。
実は、
そこからチームビルディングが
始まっています。
目標設定も、また、やりながらでないと
学べないのです。
そういう意味で、
目標達成することも大事なのですが、
自分で決めて、自分でやるということ自体が
「グループ」から「チーム」になる上で
重要なことなのです。
通常は、月2回、1回2~3時間の時間を
取っていただきます。
月1回は研修に充てます。
効き脳の解説をしたり、
「ゲーム」と「質問」を通じで
チームとなるために
必要な知識をお伝えします。
ここで、大事なことは、
人はやりながらでないと学べない
ということです。
どんなに分かりやすい講義をしても、
「ゲーム」で大きな気づきを得たとしても
職場ですぐにできるようにはなりません。
仕事をしながら、
研修で学んだことを実感することで
徐々に学んで行くしかないのです。
そのため、講義だけしていても意味がなくて
講義で学んだことを実践していただく時間
が必要です。
月に2回というのは、そういう意図で、
1回は研修で、もう1回はそのフォロー
を行います。
フォローの方法は、社員面談だったり、
メンバー全員に質問をしていきながら、
学んだことがどれだけ実践できたか?
を振り返ってもらいながら進めていきます。
自分達で決めた目標についての進捗管理
をしてもらいます。
しかし、計画通りに進まないものなので、
追い詰められた状況になります。
ここで初めて、メンバーがお互いに
踏み込んで話をするようになります。
このタイミングが、
まさに「嵐」の状況です。
自分の「弱み」に向き合い、
他のメンバーの「強み」に
救われる経験をします。
こういう体験を通じで、
「グループ」が「チーム」へと
変わっていくのです。
半年という期間が短いと感じられるかも
しれませんが、
タックマンモデルを人工的に起こそう
と思ったら、
期間を短めに設定して、
追い込む以外にありません。
人の意識が続くのは、
長くても、半年だと思います。
目標も半年も経てば変わってしまいます。
期間を決めて一気に進めていくことが
必要だと思います。
以上、
チームビルディングコンサルティング
の進め方をお話しました。
チームビルディングコンサルティング は
研修ではなく、
目標達成という成果を上げるのが目的です。
理論を学んでいただくためにやっている
のではありません。
だから、チームビルディングの理論を
理解できていなくても構いません。
結果として成果が生まれる組織に
なっていればよいのです。
目標を決めてみんなで達成する。
「タックマンモデル」
「効き脳」
「ビジョン」
やること自体はシンプルです。
でも、組織として学んでいくときに
これぐらいシンプルでないと
学べないと思います。
サッカー漫画「ジャイアントキリング」
の達海監督の言葉
「ひとつの生き物のようにまとまって
成長をし続けるしかない・・・」
そういうことだと思います。
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