広島に前日入りできたので、
呉の大和ミュージアムに行ってきました。
この本を読んで、戦艦「大和」のことを
もっと知りたいと思ったからです。
この本の中で戦艦「大和」がなぜ沈んだのか?
書かれていました。
正直、カッコいい最後ではありません。
どちらかというと愚かな最後でした。
どうして、当時、最新鋭の戦艦が
そんな愚かな最後を迎えたのでしょうか?
WEBで菊澤先生が寄稿されていますが、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52589
私なりに簡単にお伝えすると・・・
米軍が沖縄本土に上陸した時に
戦艦「大和」を沖縄に特攻させる
という作戦を立てました。
当初、海軍は、
航空機の支援のないままでは、
米軍の爆撃機に容易に攻撃され、
沖縄に辿り着けないと猛反対しました。
しかし、反対できない「空気」に負け、
出撃し、予想どおり、撃沈されました。
航空機の援護のないまま
戦艦「大和」を特攻的に使用する・・・
合理的に考えたら成功するはずもない作戦に
なぜ、踏み切ったのか?
そこに、非合理的な意思決定が
合理的に行われる不思議があります。
人の合理性には限界がある。
これが「限定合理性」です。
人は大事な判断する時は、
間違えたり、騙されないように、
慎重に確認をしたり、調査をしたりします。
実際に費用がかかるかどうかは別にして、
手間(コスト)をかけます。
これを「取引コスト」と言います。
人は「取引コスト」をかけたくないがために
愚かな過ちを犯します。
例えば・・・
社内で不正を見つけても、
なかったことにしてしまうということです。
その不正を正すと、
人間関係がこわれたり、
社会的な信用を失うという「コスト」がかかるので、
その「コスト」を回避するために、
なかったことにしてしまう。
客観的にみたら、
なんでそんなことするのかなァ〜という話です。
戦艦大和の場合でいうと、
・空軍はすでに特攻攻撃をしている中で、
海軍だけが特攻しなければ、臆病者と言われる
・大和を投入しないまま戦争を
終わらせたら、どんな批判を受けるか分からない
・無傷で米軍に接収される程、不名誉なことはない
これらの「コスト」を勘案して、
非合理的な意思決定がなされました。
そして、2,997名の尊い命が失われました。
決断の重さを感じます。
何とかならなかったのでしょうか?
人間が「限定合理性」を乗り越えない限り
難しいのだと思います。
東芝の粉飾決算も、三菱自動車の燃費詐称も
同じ構造だと思います。
では、人間は「限定合理性」を
乗り越えられないのでしょうか?
このテーマは、組織変革に大事なテーマです。
乗り越えられないのであれば、そもそも、
組織変革なんて無理!ということになってします。
しかし、過去をみれば、組織変革を成し遂げた
事例はいくつもあります。
日本航空
日産自動車
星野リゾート
いずれも、外部から経営者がやって来て
改革を推進しています。
つまり、
「取引コスト」にひるまない「肝の据わった人物」
「空気」を読まない「変人」「変態」しか、
変革は成し遂げられないのだと思います。
そういう意味で、
C(友好)の効き脳が強い私は
相当意識をして「変態」にならないと、
組織変革は難しいのかもしれません(笑)
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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