お客様の社長さんから、
「社員が自分の失敗を
全てパートのせいにしているので、
面談してほしい！」
という依頼を受けました。
その会社にお伺いして、
その社員さんとお話をしました。
話をしているとちゃんとした社員さんです。
言葉遣いも態度も悪いわけではありません。
すごいイイことも言います！
でも、なんか違和感があります。
話をしていて、
だんだんわかってきました。
言葉が綺麗すぎるのです。
「社員は社長の言っていることを
実現しないといけない」
「会社は自分をみがいてくれる
ところだ！」
「私はみんなのおかげで
仕事ができている」
確かにその通りですが、
そんな綺麗ごとばかりではないはずです。
私は、「綺麗ごとを言う人は危うい」
と思っています。
リアルな世界は、
良いこともあるし、悪いこともあります。
綺麗ごとだけでは済みません。
綺麗ごとばかり言っていると
どうなるか？というと・・・
「一貫性」を保てなくなります。
どういうことか？というと、
「社員は社長の言っていることを
実現しないといけない」「会社は自分をみがいてくれる
ところだ！」「私はみんなのおかげで
仕事ができている」って、言っている割には、
やっていることが全然違うじゃん！
と言われてしまうということです。
で、そう言われると具合が悪いので
自分の都合の良いように話を
作り変えるのです。
本人は全く気付いていません。
たぶん無意識です。
自分の都合の良いように話を
作り変えることが怖いのは・・・
作り変えた結果、誰かを悪者にすることです。
自分が悪くないようにするためには、
誰かに悪者になってもらうしかありません。
そうです。
今回でいうと、パートさんを悪者にします。
でも、それを周りが見ています。
そうなると、
結局、誰からも信用されなくなります。
こういうことが起こっていることは
外から見たら、わかります。
今回は社長が気づいたぐらいですから・・・
問題は、これをどう伝えるか？です。
こういう内容を伝えるのが、
フィードバックです。
フィードバックとは、本人のありたい姿と
現状のギャップを伝えることです。
「綺麗ごとを言っている『あなた』」と
「人を悪者にしている『あなた』」を同時に伝えます。
そうすると、こういう人は、
のらりくらり、いい訳を始めます。
でも、私から伝えるとことは同じです。
「私にはパートさんを悪者にしているよう
思えるんですけど・・・」
で、しばらくして、
「結局、そういうことをしていると、
誰からも信用されなくなるんですよね！」
とお伝えします。
あとは、どうするか、本人次第です。
こういうときに、
相手に選択肢を与えるほうがよいと思っています。
これが、
「人」を責めずに「こと」を責める
という事だと思います。
「あなたが悪い！」とは言いません。
「今、起こっている現象は良くない！」と言うだけです。
これこそ、リアルな世界は、
良いこともあるし、悪いこともあります。
良いことをするのも人だし、
悪いことをするのも人だと思います。
それを前提で、良いことを選択してくれると
信じることが大事だと思っています。
綺麗ごとかな？(笑)
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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