「怒る」はダメで「叱る」はいいの?

前回のブログで
人を育てるには怒ってはいけない
と書きました。

 

「人を育てるには怒ってはいけない」

人を育てるには怒ってはいけない

 

中学軟式日本一の西尾監督の
インタビューを紹介しました。

 

そのインタビューの中で、
「怒る」と「叱る」を
区別していなかったので、
今日はそのことを書いてみたい
と思います。

 

そもそも、
「怒る」と「叱る」の違いは
何でしょうか?

 

辞書で調べると・・・

 

「怒る」

不満・不快なことがあって、
がまんできない気持ちを表す。
腹を立てる。いかる。

よくない言動を強くとがめる。
しかる。

 

「叱る」

目下の者の言動のよくない点などを
指摘して、強くとがめる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

辞書で調べると、
「怒る」の中に
「叱る」が含まれています。

 

そのため、
言語として明確に分けることが
難しいように思いますが、
私は、次のように使い分けています。

 

「怒る」というのは、
相手に怒りをぶつけることです。

 

自分の思い通りにならなくて、
我慢できない感情を
相手にぶつけているだけです。

 

感情的な行為です。

 

それに対して、
「叱る」というのは、
相手のよくないことを
指摘することです。

 

そのため「叱る」という場合は、
相手に「こうなって欲しい」という
「ビジョン」があります。

 

前回のブログに書いたように
「怒る」(感情的になる)と
相手のいいところが見えなくなります。

 

相手のいいところを活かして
「こうなって欲しい」が
見えなくなります。

 

つまり、
「ビジョン」がありません。

 

これもいつも
ブログに書いていることですが、
成果を上げるためには
「谷」をくぐる必要があります。

 

「タックマンモデル」の話です。

 

「タックマンモデル」は
4段階に分かれます。

 

①形成

②嵐

③秩序

④成果

 

Uの字の一番下が②「嵐」です。

 

ものごとは、右肩上がりには
良くなりません。

 

いったん、
Uの字の底(谷)に向かって
落ちていって、
底を打って上がっていきます。

 

しかし、谷に落とせば、
いつも底を打って上がっていく
わけではありません。

 

谷に落とすことで、
上がってこれないこともあります。

 

谷に落ちて上がってくるには
2つ必要なものがあります。

 

それは・・・

 

「ミッション」と「ビジョン」です。

 

「ミッション」は、
何のために?という目的です。

 

「ビジョン」は、
どうなっていたらよいのか?
というゴールです。

 

つまり、「叱る」という時に
何のために?という目的と
どうなっていたら良いのか?の
ゴールが共有できていて
初めて「叱る」ことができるのです。

 

そういう意味で、
私の中では「叱る」って
冷静でないと出来ないと思っています。

 

私は、めったに怒りませんが
叱ることはあります。

 

何のためにを伝えた上で、
ゴールとのギャップを伝えます。

 

こうなっていたいという
ゴールを目指しているのに、
あなたは、今、こうなっています。

 

私の中では、
「叱る」はフィードバックです。

 

だから、
感情的になる必要はなくて、
静かに、淡々と話す感じです。

 

逆に
そのほうが怖かったりして・・・

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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