問題を解決することで別の問題が起きる

先日、未払い残業代の請求の
時効を5年にすると検討している
という記事が新聞に出ていました。

 

現在、賃金の未払いがあった時、
2年前まで遡って請求する
ことができます。

 

これを5年にするということです。

 

 

例えば、
毎日、30分の未払い残業代が
あったとすると、
時給2000円なら1250円/日です。
(残業は1.25倍です。)

 

年間240日だとして、
年間30万円/人

 

社員が30人いたら、
年間900万円

 

2年なら1800万円

 

5年なら4500万円

 

下手をしたら、潰れる会社も
出てくるかもしれません。

 

 

5年にする目的は、
未払い残業代は怖いから払えよ!
と脅かすことだと思います。

 

未払い残業ををさせるような
悪質な会社はなくなった方が
良いと思います。

 

しかし、
規制を厳しくすれば、
問題は解決するのでしょうか?

 

たしかに、未払い残業は
なくなるかもしれません。

 

しかし、
未払い残業となることを恐れ、
残業をさせなくなるだけ
だと思います。

 

仕組みとして
残業ができなくするだけで
仕事を効率化している
訳ではありません。

 

そうなると、
訪問件数が落ちたり、
お客様のサポートの質が
落ちたりして、
長期的には売上が落ちる・・・

 

 

それだけではありません。

 

上司は目の前の仕事に追われ、
部下を育てる時間が無くなります。

 

時間がないので、
放置され、部下が育ちません。

 

また、無駄話をする時間も
なくなります。

 

その結果、社員間の関係性が
薄くなり、ちょっとしたことで
トラブルになります。

 

辞め方が悪くなり、
未払い残業を請求するようになる・・・

 

 

悪循環です。

じゃ~
残業代を払えばよいという話に
なると思いますが、
会社のお金の流れからいって
粗利益からしか、
人件費は生まれません。

粗利益から支払える人件費は
限りがあります。

 

残業代が増えれば、
賞与を減らさざるを得ません。

 

そうすると、年収は増えません。

 

いや、むしろ、
業績のよい人よりも、
ダラダラ仕事する人の
年収が高くなります。

 

そうすると、
業績のよい人は、
バカバカしくなって辞めていく・・・

 

 

業績のよい人が会社を去り、
そうでない人が残る。

 

そうでない人は
業績を上げられないので、
粗利益が下がる・・・

 

粗利益が下がると、
人件費を下げるか、
利益を減らすしかない

 

人件費を下げると、
さらに人がいなくなる

 

利益を減らすと
借金が返せなくなる

 

問題を解決することで、
別の問題が起きる・・・

 

 

そうならないためには、
どこに手を打つべきなのか?

 

その打ち手を間違えると
問題が増える一方です。

 

 

打ち手を考える・・・

 

それが私の仕事だと思っています。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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